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<座談会・後編>認知症の家族を支える現実。お金は?仕事は?相談先は?

<座談会・後編>認知症の家族を支える現実。お金は?仕事は?相談先は?

公開日:2021年10月7日
※本座談会は、2021年8月3日に開催されたものです。

自分の親が認知症になったら…?と考えたとき、真っ先に思い浮かぶのは「記憶障害や徘徊にどう向き合えばいいのか」ということかもしれません。しかし実際の介護以外にも、介護の情報収集や環境整備、経済的な負担など、さまざまな悩みにも直面するようです。座談会<後編>では、「必要となる介護情報の集め方・相談先」「経済的な負担」「相続関連の手続きでの苦労」などについて、引き続き楽天シニア会員の3人に本音を語っていただきました。
<座談会・前編>親の認知症が発覚。介護はどうする?家族の役割分担は?

【参加者】飯田さん(仮名)(女性/62歳)お母さまが80代前半で認知症に。弟夫婦、お父さまとともに介護サポートを行っている。現在お母さまは介護施設で生活している。 佐山さん (仮名)(男性/60歳)離れて暮らすお父さまが80代前半で認知症に。毎月1度、千葉の自宅から兵庫の実家に帰り、介護サポートを行っていた。お父さまは3年前に他界。 中川さん (仮名)(男性/70歳)お父さま、お母さまともに80代後半で認知症に。現在2人とも介護施設で生活している。【参加者】飯田さん(仮名)(女性/62歳)お母さまが80代前半で認知症に。弟夫婦、お父さまとともに介護サポートを行っている。現在お母さまは介護施設で生活している。 佐山さん (仮名)(男性/60歳)離れて暮らすお父さまが80代前半で認知症に。毎月1度、千葉の自宅から兵庫の実家に帰り、介護サポートを行っていた。お父さまは3年前に他界。 中川さん (仮名)(男性/70歳)お父さま、お母さまともに80代後半で認知症に。現在2人とも介護施設で生活している。

親が認知症になったとき、どこに相談した?

―親御さんが認知症になったとき、「どこに相談したらよいかわからない」「どこで情報を集めるのか見当がつかない」という声もよく聞きます。みなさんはどこに相談しましたか?

飯田さん飯田さん

家族が介護職員だったので、あまり苦労はありませんでした。

飯田:私は、親が認知症になったと診断されてからすぐに介護保険の申請をするために役所にいきました。私自身、もともと市役所の福祉の仕事をしていたのですが、それでも介護についてはよくわからない部分も多かったです。たまたま、弟のお嫁さんがデイサービスの職員だったので、私よりも現場のことをよくわかっていて助かりました。

―ご家族がデイサービスの職員だったのは、非常に幸運なケースですね。

飯田:そうですね。そもそも彼女がメインで介護をしてくれていましたし、あまり困らずに済んだのは彼女のおかげです。母は弟のお嫁さんの勤務先の施設に入所しましたので、現在は施設でも彼女が面倒見てくれていて安心です。介護の現場で働いている経験があるお嫁さんがいたおかげで、本当に助かりました。

中川さん中川さん

介護経験のある知人から情報をもらえました。

中川:うちの場合は5人きょうだいですので、それぞれの知り合いに看護師さんやお医者さん、介護の経験のある方などがそれなりにいて、普段からいろいろな情報が入ってきていました。おかげで、段取りはわりとつきやすかったです。最初はケアマネージャーさんに来てもらってお願いしたり、デイサービスをお願いしたりしていましたね。

佐山さん佐山さん

自治体に相談したり、インターネットで調べたりもしました。

佐山:うちも、ケアマネージャーさんなど、普段から付き合いのある方がやはり頼りになりましたね。とくに私は遠距離での介護だったので、「相談先」といえるものがあまりなくて。自治体に相談してアドバイスを受けたり、インターネットで調べたりはしましたけれど。妻のお父さんが、私の父よりも少し早いタイミングで認知症になったので、対応について参考にしたりもしましたね。

日々のサポートや介護施設…経済的な負担はどのくらい?

―介護費用について、どなたが負担しましたか?経済面での課題は?

飯田さん飯田さん

認知症の母と同居している父が介護費用を負担しました。

飯田:介護費用に困ることはありませんでした。母が認知症になった後も父が健在でしたので、父が母の介護費用を負担していました。また、父は去年亡くなりましたが、母には通算老齢年金、個人年金などもかけていたし、現役時代は母も働いていましたので施設に入るお金は十分ありました。

佐山さん佐山さん

父本人の年金の範囲内で収まりました。

佐山:私も、経済的な面では飯田さんと同じ、自分たちの負担はありませんでした。実際、父が受給していた年金額を見ると「私がもらう年金よりも多いな」と感じるくらいでしたし(笑)。また、父はデイサービスやショートステイには行きましたが入所はしませんでしたので、両親の年金の範囲内でおさまりやすかったのかもしれません。

中川さん中川さん

両親2人の介護費用はすべて父の資産で対応できました。

中川:私も、父はもともと会社を経営していまして、金銭的な心配はありませんでした。現在は、500~600万円の入居の費用、月20万円程度の費用がかかる施設に入所していますが、私たちが費用負担することはなく、とくにトラブルがなかったのはよかったですね。

コロナ禍での介護サポートの苦労

―コロナ禍で、面会がままならないなど、大変なことも多かったのでは?

飯田さん飯田さん

コロナで面会がまったくできなくなりました。

飯田:コロナ禍で面会が一切できなくなりました。以前は週に1度は施設に行って長ければ半日一緒に過ごしたりなどもしていましたし、父を連れて行ったりもしていましたが……。週に一度15分程度は面会できていた時期もあったのですが、、緊急事態宣言が出てからは面会は一切できなくなってしまって。母に顔を忘れられてしまうんじゃないかなと心配しています。

中川さん中川さん

コロナで面会が完全に禁止になりました。

中川:コロナ前は5人きょうだいでスケジュールを組んで交互に両親の施設にそれぞれ面会に行っていました。でも今はコロナ禍で面会禁止。まったく会えなくなりました。少し前までは面会ストップの時期もあって、応接室で15分とか玄関ソファーのところで話せたりしていたときもあったのですがいまは完全に面会できなくなりました。

―オンラインで面会などは?

飯田さん飯田さん

施設ではオンライン面会が整備されておらず……。

飯田:オンラインで面会できる介護施設もあるようなのですが、母のいる施設では行っていなくて。面会はできなくても仕方ないので、せめてオンライン面会だけでもできないか施設に希望は出しましたけれど、まだ実現はしていません。

佐山さん佐山さん

高齢の親はデジタル機器を使うのは不可能ですね。

佐山:私は実家との距離が離れているので、コロナで1年半以上、実家に帰っていません。父も妻の父もすでに他界したので、両方の実家は母親だけですが、妻の母は90歳、私の母は88歳で、それぞれ認知症が進んでいます。実家に1人で住んでいる高齢で認知症の母がデジタル機器を使うことは不可能なので、オンラインで会話するのは難しいですね。

中川さん中川さん

施設で撮影した動画データを提供してもらっています。

中川:うちの両親が入所している施設でもオンラインでの会話はできませんが、動画で、両親の様子をときどき確認しています。リハビリケアでお世話になっている担当の方が両親を訪問するたびにビデオ撮影をして動画を送ってくれるのです。いまはそれが頼みの綱ですね……。

―電話でのコミュニケーションはありますか?

佐山さん佐山さん

耳が悪い母とは電話での会話が難しいです。

佐山:電話はなんとかできるものの、高齢で耳が遠くなっていることもあり、コミュニケーションがとりづらいです。やはり顔を見て会話したいですね。今一番困っているのはそこですね。

飯田さん飯田さん

顔が見えないと、母が警戒してしまって……。

飯田:うちも、母は耳も聞こえづらいので、電話だと会話ができないし、顔が見えないから母のほうもなんだか警戒してしまって。

認知症の親の介護で一番大変だったこと

―親御さんが認知症になり、ご苦労はたくさんあったことと思います。その中で、あえて「一番大変だったこと」を1つあげるとしたら?

飯田さん飯田さん

正直、家族同士のいざこざが大変で……。

飯田:介護そのものも大変でしたが、認知症の母と同居していた弟夫婦といざこざですね。もめごとの原因は認知症の当事者である母よりも父に関することも多かったかもしれません。母には、認知症患者の方によくある「徘徊」や「暴言」などはありませんでしたが「下の世話」はやはり同居している家族は大変です。もしもこのまま母が介護施設へ入居せずに在宅のままだったら、私たち家族は崩壊したかもしれないな……と思ってしまうくらいです。

佐山さん佐山さん

仕事しながら遠距離での介護。移動がしんどかったです……。

佐山:私も、遠距離で介護していましたから、認知症の父と一緒に住んでいた母よりも介護の苦労は少なかったかもしれません。ですが、私の場合は実家が遠いので、頻繁に車で往復するのがとても大変でしたね。仕事をしているときはなおさらです。車での移動は片道1日かかりました。母から毎晩のように電話がかかってきて、介護の愚痴を聞くのも大変でしたが……。

中川さん中川さん

認知症になったあとの、相続問題などが大変でした。

中川:私も、介護そのものが大変なのはもちろんそう思うのですが、実は、親が認知症になったときに備えて何も準備しておかなかったことでも非常に大変な思いをしています。両親が認知症になってしまったので、現在でも、相続などについてはまったく問題が解決できていません。もはや、認知症になってから相続の問題などについて対応しようと思っても手遅れ。金銭的な面について、もっと両親とリレーションを築いておくべきだと痛感しましたね。

―親が認知症になった場合、相続や手続き面での問題も出てくると?

中川:はい。一緒に住んでいれば、ある程度は必要な書類などがどこに何が置いてあるのか見当がつくのかもしれませんが、実家を出てしまうとさっぱりわからない。大事な手続きもできなくなってしまいますから、親が健康なうちに確認しておいた方が良いと思う。妻の実家に至っては、広すぎてまだまったく手が付けられていません。親からは「死ぬのを待っているのか!」と反感を買いやすい問題なのですが、やわらかく言うなど表現を工夫して、現実的な課題を少しずつでも解決し、前に進めて行かないと、あとが本当に大変です……。

自分が認知症になったら…?どんな準備をしている?

―みなさん、介護で大変な思いをされていましたが、ご自身が将来的に認知症を患った場合に備えて、家族と話をしたり、準備をしたりということなどはありますか?

飯田さん飯田さん

「終活」は必須。何がどこにあるか、ざっくりとした表は作っています。

飯田:私はまだ準備は終わっていませんが、ざっくりと何がどこにあるか表は作っているところです。「終活」は必須だと思っているのでしっかり進めています。ちなみに、私の両親の場合は、事前にある程度知らせてもらっていたのでスムーズに進められましたけれど。

佐山さん佐山さん

何がどこにあるかの一覧表を、子どもに伝えています。

佐山:私も飯田さんと同じです。私には子どもが2人いるので、後で自分のように困ることがないように「何がどこにあるか」という一覧表を作っていて、そのことについて子どもたちに連絡はしてあります。まだ直接見せてはいませんが、還暦を迎えたので「終活」はしっかりやって行きたいと思っていますね。

中川さん中川さん

以前、大病を患ったときに一覧表を作成済。

中川:私は、5年前、65歳の時に病気で死にかけていますので、パソコンのパスワードとともに、最後の言葉を書いてどこに何があるか書いて伝える準備はしていました。助かったので、まだそれらを子どもに見せていないですが一応まとめてはいますね。

これからご家族の認知症に向き合う方へ

―最後に、これから家族の認知症に向き合うことになる方に、アドバイスをお願いいたします。

飯田さん飯田さん

認知症、介護の知識を付けておくことがとても大切。

飯田:認知症について早めにどんなものか勉強しておいたり、介護保険がどんなものか把握しておいたりすると、後で本当に助かりますよ。介護保険などは、実際知らなくて困っている人も結構いるようですから、知識をつけておくのはとても大切ですね。「転ばぬ先の杖」です。

佐山さん佐山さん

「親は認知症になるもの」という前提でいよう!

佐山:みなさん、「親は認知症になるもの」という前提でいたほうが良いと思います。そして、準備を怠らないようにしておくことが予防対策として必要ではないでしょうか。うちの母は今年88歳になったのですが、健在です。父が亡くなってからは、3年ですが、1人で住んでいますので母も認知症。次は母の対応です。今朝もケアマネージャーさんと話をしていましたが、症状は進行している様子でした。

中川さん中川さん

日ごろから情報交換できる人間関係を構築しておくこと。

中川:インターネットなどでさまざまな情報を検索できる時代ですから、認知症に対するアプローチも、いろんなやり方や取り組みがあり、あらかじめ知識を入れておくとよいですね。それから、介護や認知症などについても情報交換できる人間関係があると助かります。飯田さんの話ではないけれど、介護保険をどうしたらよいのか、まったくわからなくても、教えてもらえるような人間関係をたくさん作っておくと安心です。40代、50代の若い人は自分がぼけるなんて想像がつかないですよね。でも、もしご両親とお話できる関係であれば、両親自身がそうなったときにどうしたいのかという話をしておいた方がいいと思います。

まとめ<後編>

座談会<後編>では、家族が認知症になった場合のさまざまな「実務的な課題」が見えてきました。とくに、認知症の家族を介護した経験のある3人の方が強調されていたのが、「認知症の情報をもっと知っておけばよかった」、「認知症になった後の実務的な問題について親と話をしておけばよかった」ということ。さらに、コロナ禍での介護サポートの難しさも浮き彫りになりました。
今回お話ししてくださったみなさまの親御さんは、年金や貯蓄などが十分にあり、ご家族の経済的な負担はなかったとのことでした。しかし、これから認知症のリスクが高まる世代の方が、同じように十分な資金を準備できるとは限りません。

まずは、家族が認知症になる前に、さまざまな情報を収集したり、情報交換したりできる環境を整えながら、少しずつ「認知症」についての理解を深めていくことが大切かもしれません。

<座談会・前編>親の認知症が発覚。介護はどうする?家族の役割分担は?

座談会にご参加いただいた3人の方は、健康生活応援アプリ【楽天シニア】会員のみなさまです。楽天シニアが気になる方は、ぜひこちらもご覧ください。
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