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猫がなりやすい病気には、さまざまな種類があります。もし、愛猫が病気になっても、早期に治療すれば重症化を防げる可能性が数多くあります。この記事では、猫がなりやすい病気の種類や症状などをわかりやすく解説します。飼い主さんは愛猫の健康状態に注意を払い、病気のサインを見逃さないようにしてくださいね。
ふだんは活発な愛猫がゴロゴロしていたり、じっとしたりしている場合、体調不良や何かしらの病気のサインかもしれません。「自然にまかせて、そっとしておくほうがいいの?」「飼い主にできることはどんなこと?」「元気がない」「目や耳に気になる症状がある」「ごはんを食べない」「寝てばかりいる」……、などの異変を感じたら、適切な対応をすることが大事です。愛猫に元気がないときに、チェックしておきたいポイントを解説します。
猫は普段から1日の大半を寝て過ごす動物ですが、いつもは起きている時間帯に寝ていたり、食欲がなかったりするときは要注意です。元気がない理由には、病気やケガ、ストレスなどが考えられます。
また、大量の目やにや、濃い黄色、緑色の目やにが出ている場合は、目の感染や傷などがある可能性が考えられます。ほかにも、耳をかゆがる、耳が赤い、耳垢が多い、耳から悪臭がするなどの症状がある場合も、受診を検討しましょう。
愛猫が元気がなく、寝てばかりの場合はどこか具合が悪いの?
猫はもともと寝ている時間が長い動物です。とはいえ元気がなく反応が鈍かったり、遊びや食事に興味を示さず1日中寝ている場合は、具合が悪い可能性があります。そんな場合まずは、発熱していないか?や呼吸が速くなっていないか?便や尿の状態は問題ないか?などをチェックしましょう。
もし少しでも気になることがあればすぐに動物病院の受診をおすすめします。特に、高齢の猫は腎臓や心臓の病気にかかりやすく、一気に症状が進行することがあります。早めの対処が愛猫の健康を守る一助となりますので、日々の様子はよくみてあげてください。
猫の病気は種類が多く、成長する過程でさまざまな病気にかかるリスクがあります。
目、皮膚、口、肝臓、腎臓など、体の部位によっても症状が異なるため、注意深く観察することが大切です。
目やにやよだれ、吐く、痩せる、くしゃみ、におい、尿の様子、下痢、咳などの気になる症状がある場合は早めに獣医に相談しましょう。
なかには猫白血病ウイルスや猫免疫不全ウイルスなど治らない病気や死亡にいたる病気もあるため、注意が必要です。
猫の目に目やにがある場合には、病気のサインの可能性があります。具体的には、黄色や黄緑色の目やには感染症が疑われ、ゼリー状の目やには、「流涙症」という涙がずっと止まらず目からあふれる病気かもしれません。この症状は、鼻の短い猫種によくみられます。
なお、猫がしきりに目をこすったり、まぶたが腫れて充血し、目やにが増えたりしている場合は、結膜炎など目の疾患の可能性があります。
猫の皮膚病の症状にはさまざまなものがありますが、おもに脱毛、かゆみ、発疹、しこり、皮膚の変色、毛艶の変色・悪化、フケなどが良くみられます。
これらの原因として考えられるのが、感染症、アレルギー、アトピー、ノミやダニといった寄生虫などです。
考えられる病気には、ノミアレルギー性皮膚炎、疥癬(かいせん)、皮膚糸状菌症などがあります。とくに、アレルギー性皮膚炎やアトピー性皮膚炎では、皮膚に炎症が起こり、赤みや腫れ、かゆみ、発疹、脱毛が見られます。原因には食物性アレルギーやノミ、花粉、ハウスダストなどがあります。
ノミなどの外部寄生虫が原因であれば、駆虫することで比較的早く治りますが、原因がはっきりしない場合や複数の原因がある場合は治療が長期にわたる場合も少なくありません。
なお、屋外にでる飼育環境の猫は、ノミやマダニに感染する機会が多くなります。皮膚疾患を予防するためには、室内飼いをしたり、ノミやマダニの予防をしたりするなどの対策が有効です。多頭飼いをしている飼い主さんはノミやマダニの集団感染に注意が必要です。万が一いずれかの猫が感染した場合には、全頭一緒に治療をしていく必要があります。
くしゃみ、鼻水、鼻血が出る、口の中に出血がある、歯茎が腫れる、よだれが多い、口内炎があるなどの症状が見られたら、鼻や口の病気の可能性があります。このような症状がある場合、猫風邪、クリプトコッカス症、副鼻腔炎、鼻炎、歯周病、尿毒症、腎臓病、口内炎、エイズなどの感染症が疑われます。
口内炎は、口の中の広い範囲で炎症が起こり、出血や痛みが進行すると食欲不振や元気がなくなることがあります。原因ははっきりとはわかっていません。
歯周病は歯を支える組織が壊れる進行性の病気で、プラーク(歯垢)が原因です。進行すると歯が揺れたり、腎臓や心臓、肝臓などに影響が出たりすることもあります。食後のお手入れの習慣化、歯石や歯垢を除去、定期的な健康診断なども対策のひとつです。
しきりに耳をかく、耳垢が多い、よく頭を振る、耳の中が赤く腫れているなどの場合、耳の病気が疑われます。代表的な病気には外耳炎、内耳炎、ミミダニ感染症があります。
外耳炎は、耳垢がたまり細菌が繁殖して発症します。ミミダニの感染や、アレルギー、異物の混入が原因になることもあります。進行すると中耳炎や内耳炎になり、耳だれや難聴、平衡感覚の異常が現れることもあります。
泌尿器系の病気のおもな症状には、トイレの回数が増える、尿が出にくい、尿の量が増える、粗相、トイレにキラキラした結晶が残る、ピンクや赤い尿、強い尿臭、排尿時に鳴く、水をたくさん飲む、嘔吐や食欲不振などがあります。
代表的な病気には、膀胱炎や尿石症、猫下部尿路疾患、慢性腎臓病(慢性腎不全)があります。膀胱炎や尿石症は若い猫にも見られますが、とくに慢性腎臓病(慢性腎不全)は高齢猫に多く、腎機能の低下にともない多飲多尿や嘔吐、体重減少などの全身症状が現れます。
猫下部尿路疾患(FLUTD)は、膀胱から尿道に起こる病気の総称で、特発性膀胱炎と尿路結石が多くみられます。特発性膀胱炎はストレスが原因とされ、尿路結石は、尿中のミネラルが結晶化して発症します。
消化器は、消化吸収に関わる臓器で、消化管(口から肛門までの通り道)と肝臓、膵臓を含みます。嘔吐、下痢、食欲不振、腹部の膨張などの症状があると、消化器系の病気が疑われます。代表的な病気には、大腸炎、急性胃腸炎、便秘、膵炎、胆管肝炎、消化器型リンパ腫、毛球症などがあります。
頻尿、多飲、歩き方がおかしい、脱水、関節の腫れ、腹部の膨張、乳腺のしこり、低体温、貧血などの症状が見られる場合、糖尿病や関節炎などが疑われます。
猫の耳の病気で見られる症状とは?
猫の耳は非常に敏感な場所であり、健康を維持するためには注意深い観察が必要です。耳の病気で見られる症状としては
・耳垢が多くなる
・耳の中が赤く腫れる
・頭を頻繁に振る
・耳から強いにおいがする
などがあります。また耳を引っかいたり、触られるのを嫌がったりする場合も耳の病気の兆候かもしれません。外耳炎は放っておくと、内耳炎や中耳炎に進行することがあります。定期的に耳の中をチェックし、異常があれば動物病院で相談してみましょう。
猫の感染症は、大気や動物、人などの環境の中に存在する病原性の微生物が、体内に侵入することで引き起こされる疾患です。自然に治る場合もありますが、命に関わる感染症もあるため、十分な注意が必要です。感染症にはどのようなものがあるのか、またコロナウイルスが原因となる猫伝染性腹膜炎(FIP)など、感染症の種類や予防法について、知識を持っておくことが重要です。
代表的な感染症は、猫伝染性腹膜炎(FIP)、猫汎白血球減少症(猫伝染性腸炎)、猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)、猫カリシウイルス感染症、猫白血病ウイルス感染症、猫ウイルス性鼻気管炎です。それぞれの特徴をみていきましょう。
猫伝染性腹膜炎(FIP)は、猫コロナウイルス(FCoV)感染によって引き起こされます。多くの猫が猫コロナウイルスを保有していますが、通常は重篤な症状はありません。しかし、猫の体の中でウイルスが突然変異すると、FIPになります。
FIPは、おなかや胸に水がたまるウェットタイプと、臓器にしこりができるドライタイプがあり、両方が混在することもあります。とくに2歳以下の若い猫がかかりやすく、発症するとほとんどの猫が亡くなります。おもな症状は発熱、食欲不振、元気消失、嘔吐、下痢、体重減少です。また、ウェットタイプの場合にはお腹が膨らんだり、呼吸がしづらくなったりすることがあり、ドライタイプでは目や脳への炎症による痙攣(けいれん)などが起きることがあります。
猫汎白血球減少症(猫伝染性腸炎)は、猫パルボウイルスに感染して引き起こされる病気で、とくに子猫や若い猫は注意が必要です。感染すると激しい下痢、嘔吐、血便が見られ、命を落すこともあります。感染経路は、感染した猫の糞便に触れたり、間接的に口に入れたりすることで広がります。治療には、徹底的な対処療法が必要です。また、予防のために定期的なワクチン接種が重要です。
通称猫エイズは、猫同士のケンカを通じて感染する病気で、感染した猫の唾液がかみ傷を介して、体内に入ります。この病気は人間のエイズとは異なるウイルスです。
症状はゆっくり進行し、急性期には軽い発熱や下痢が見られ、その後、症状がおさまる無症候キャリア期に入ります。次にリンパ節が腫れ、発症のサインが出るPGL期、口内炎などが見られるARC期、最終的に激しい症状が出るエイズ期へと進行します。感染しても一生発症しない猫もいます。100%の予防は難しいため、猫を外に出さないことがもっとも効果的です。
飛沫感染によって感染し、呼吸器症状を引き起こします。初期症状には、目やに、鼻水、くしゃみ、元気や食欲の低下、結膜炎があります。舌の潰瘍や口内炎も見られることがあります。通常は2週間以内に回復しますが、重症化すると死に至ることもあり、子猫はとくに重症化しやすいため注意が必要です。
なお、回復した猫は、数週間から数年にわたってウイルスを排出し、ほかの猫に感染させる可能性があります。
猫白血病ウイルス感染症(FeLV)は、猫から猫に猫白血病ウイルス(FeLV)が感染することによって引き起こされる病気です。おもに唾液を介して感染し、感染した猫と体をなめあったり、同じ食器を使ったりすることで広がります。母子感染もあります。
感染後の1~2ヵ月は、発熱や元気消失、貧血などの症状が見られます。回復する猫もいますが、ウイルスが体内に潜伏することがあり、後にリンパ腫や白血病、感染症、鼻炎、口内炎、皮膚炎などを発症することがあります。多頭飼いでは、感染した猫をほかの猫と分けて飼うことが重要です。
猫風邪は、感染した猫のくしゃみや咳による飛沫感染で広がる病気です。症状には、くしゃみ、鼻水、咳、口内炎、結膜炎があります。発症後3~4日で症状が激しくなり、1週間ほどで回復しますが、子猫は衰弱が進むと、命に関わることもあります。一度感染するとウイルスは体内に残り、ストレスや免疫力の低下で再発することがあります。
感染症予防にはワクチン接種が重要です。混合ワクチンは、3種、4種、5種があります。一般的に推奨されるのは、猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症を予防する3種混合ワクチンです。より感染症を予防したい場合は、猫白血球ウイルス感染症を含む4種混合ワクチンや 、クラミジア病も含む5種混合ワクチンも検討しましょう。
猫の感染症混合ワクチンの接種の目安
3種混合 | 4種混合 | 5種混合 | |
---|---|---|---|
猫ウイルス性鼻気管炎 | ● | ● | ● |
猫カリシウイルス感染症(FC-7) | ● | ● | ● |
猫汎白血球減少症 | ● | ● | ● |
猫白血球病ウイルス感染症 | ― | ● | ● |
猫クラミジア感染症 | ― | ― | ● |
なお、ワクチン接種には副作用が起こることもあります。接種前に健康状態を確認し、副作用のリスクに注意しましょう。
猫の病気は人にうつるの?
動物から人へと感染する病気は、人獣共通感染症と呼ばれます。そして猫から人に感染する病気もいくつか見つかっています。代表的なものに回虫症や猫ひっかき病があります。これらは定期的にお腹の中の寄生虫を駆虫したり、ノミの予防を適切におこなうことで感染リスクを大幅に減らすことができます。また真菌(カビ)感染が原因の皮膚糸状菌症という病気があります。これは真菌に感染した猫の皮膚に触れることで人にもうつる病気です。皮膚に異変を感じたときには様子を見ずに動物病院を受診することが大切です。
猫には、自然交配による雑種と、雑種の中から一部の形態を持つ猫のみを繁殖させた品種(純血種)があります。純血種の猫は、品種特有の遺伝性疾患を持っていることがあり、品種ごとに特定の病気にかかりやすい傾向があります。
猫の品種、性格、特徴を理解することは、飼い主が猫の健康管理を適切におこなうために重要です。品種によって、どのような病気になりやすいかを知ることで、早期発見や予防が可能になります。
折れた耳と丸い顔が特徴的で、おとなしい性格のため比較的飼育しやすく、日本でも人気の猫種です。
「折れ耳」が特長のスコティッシュ・フォールドだが「立ち耳」のケースもある
骨軟骨異形成症
骨や軟骨に異常が生じ、痛みがともなう遺伝性の病気です。折れ耳は軟骨の形成異常によるもので、折れ耳のスコティッシュ・フォールドは、遅かれ早かれ発症するといわれています。病気が進行すると、歩行が困難になることもあります。
肥大型心筋症
心臓の筋肉が厚くなり、血液の循環が悪化します。心臓の働きが低下し、全身に十分な酸素や血液が行き渡らなくなると、急変や突然死を引き起こすこともあります。
外耳炎
耳の穴から鼓膜までの間の外耳部分に炎症が起きる病気です。初期にはかゆみや違和感があり、耳を振ったり、かきむしったりします。重症化すると、耳からにおいや膿のようなものが出ることもあります。折れ耳の猫は、耳垢が排出されにくく、高温多湿になりやすいため、外耳炎のリスクが高まります。
足が短いマンチカンは、毛色や柄の種類が多く、性格は穏やかで好奇心旺盛。人に慣れやすいのが特徴です。
足の短さが特長のマンチカンは、毛色や柄、毛の長さにもバリエーションがある
骨軟骨異形成症
骨や軟骨に異常が生じる遺伝性の病気で、進行すると重度の関節炎や強い痛みを引き起こし、歩行が困難になることがあります。とくにマンチカンは軟骨無形成症が原因で四肢や肋骨の成長障害が起こりやすいとされています。
名前のとおり短い被毛で独特の縞模様が特徴のアメリカンショートヘア。被毛の色合いもさまざま
丸みのある目とがっちりとした体格が特徴的な猫です。短毛種で多くの毛色があり、好奇心旺盛な性格をしています。太りやすい猫種です。
肥大型心筋症
左心室の筋肉が厚くなる遺伝性の疾患です。初期は無症状ですが、進行すると食欲低下や呼吸困難が見られ、心不全に至ると失神や急死のリスクがあります。
多発性嚢胞腎
腎臓に袋状の嚢胞ができる遺伝性の病気です。約3歳から発症し、嚢胞の数が増え、腎機能が低下します。症状には、食欲不振、多飲多尿、脱水、体重減少などがあります。最終的には慢性腎不全に至ることもあります。
ノルウェー原産の大型の長毛種で、がっしりとした体つきが特徴です。性格は穏やかで好奇心旺盛。人懐っこく、遊ぶことが大好きです。
被毛が長く、大型の猫として知られるノルウェージャン・フォレスト・キャット
熱中症
長毛の猫は、暑い日に締め切った部屋にいると熱中症になる危険があります。初期症状としては高体温や口呼吸、元気の低下があります。
毛球症
グルーミング中に飲み込んだ毛が胃や腸に詰まり、体外に排出できなくなる症状です。飲み込まれた毛は胃の中で球状になり、放置すると腸閉塞を引き起こす恐れがあります。
長くエレガントな被毛と丸い顔、大きな目が特徴の美しい猫で、毛色と模様は30種類以上あるといわれています。性格はおだやかです。
ボリュームのある長く艶やかな被毛も大きな特長のペルシャ(チンチラ)
眼瞼内反症
まぶたの縁が内側にめくれ、被毛が眼球に触れることで炎症や痛みが生じる病気です。進行すると手術が必要になることがあります。
多発性嚢胞腎
腎臓に袋状の嚢胞ができ、機能が低下する遺伝性の病気です。約3歳から発症し、加齢とともに嚢胞の数が増えると腎臓が腫大し、食欲不振、多飲多尿、脱水、体重減といった症状が現れます。最終的には腎不全を引き起こすことがあります。
毛球病
グルーミング中に飲み込んだ毛が胃や腸に詰まり、体外に排出できなくなる症状です。飲み込まれた毛は胃の中で球状になり、放置すると腸閉塞を引き起こす恐れがあります。
アビシニアンに似た美しい被毛を持つソマリは、人懐っこく活発な性格です。コミュニケーション能力が高く、好奇心旺盛で遊び好きですが、人見知りする傾向もあります。
人懐っこく活発な性格のソマリ。コミュニケーション能力も高いといわれる
ピルビン酸キナーゼ欠損症
遺伝性の血液疾患で、酵素が不足し赤血球が破壊され、貧血が起こります。口の粘膜や舌が薄くなり、病状が進行すると、食欲低下や元気消失が見られます。
毛球症
グルーミング中に飲み込んだ毛が胃や腸に詰まり、体外に排出できなくなる症状です。飲み込まれた毛は胃の中で球状になり、放置すると腸閉塞を引き起こす恐れがあります。
進行性網膜萎縮
目の網膜が萎縮し、少しずつ視力が低下し、最終的には失明にいたる病気です。先天的な要因や栄養不足などの後天的な要因が関係しています。
猫の王様といわれるペルシャとシャムを交配して誕生した猫種で、体はしっかりとした骨格で力強く、エキゾチックな毛色を持ち合わせているのが特徴です。性格は温和でやさしく、飼いやすい猫種とされています。
ペルシャ猫とシャム猫の交配種のヒマラヤン。豊かな毛並みとカラーが特徴
流涙症
涙や目やにが過剰に増える病気で、目の周りがただれたり、涙やけや目の開きに影響が出たりすることがあります。ヒマラヤンは鼻が短いため涙があふれやすく、目の周りをこまめに拭き取ることが大切です。
毛球症
グルーミング中に飲み込んだ毛が胃や腸に詰まり、体外に排出できなくなる症状です。飲み込まれた毛は胃の中で球状になり、放置すると腸閉塞を引き起こす恐れがあります。
皮膚糸状菌症
耳や目、鼻、口の周りにできやすい皮膚病で、円形に脱毛し、皮膚が赤くなり、フケやかさぶたがみられます。かゆみは少ないことが多いですが、人やほかの動物に感染するため注意が必要です。
エメラルドグリーンの大きな目と美しいシルバーブルーの被毛が特徴の猫です。細く引き締まった中型の猫で、愛情深く、人懐っこい一面もあり、飼いやすい猫として人気です。
好奇心旺盛で活発な性格ながらも、おおらかで穏やかな性格もあわせ持つロシアンブルー
糖尿病
インスリン不足で血糖値が上昇する病気です。食欲や体重の変化、多飲多尿、元気低下、毛づやの悪化などが見られます。肥満や運動不足、遺伝的要因がリスクを高めます。
慢性気管支炎
アレルゲンが気道を刺激し、咳や呼吸困難を引き起こす病気です。完治は難しく、早期発見と治療が重要です。環境の見直しや試験的な治療がおこなわれます。
下部尿路症候群
膀胱炎や尿道炎、尿石症などの総称です。細身のロシアンブルーは肥満になりやすく、尿石症のリスクが高まります。適切な食事管理が予防に繋がります。
猫には、年齢によってかかりやすい病気があります。
幼猫は免疫力が未発達なため、感染症や寄生虫感染にかかりやすい傾向があります。成猫になると、肥満や泌尿器系疾患がかかりやすい病気の代表といわれ、シニア猫になると、慢性腎臓病などのリスクが増加します。
これらの病気を早期に発見し予防するためには、定期的な健康診断と年齢に応じた適切なケアが重要です。予防法をみてみましょう。
猫は人間に比べて成長が早い動物です。以下のように、生まれてから1ヵ月後に1歳、半年後に9歳、1年後に17歳になるといわれています。
子猫と人の年齢換算表
子猫 | 人 |
---|---|
1ヵ月 | 1歳 |
2ヵ月 | 3歳 |
3ヵ月 | 5歳 |
6ヵ月 | 9歳 |
9ヵ月 | 13歳 |
1年 | 17歳 |
出典:「台東区パンフレット(動物関係者向け)ペットの終活ノート」(環境省)をもとに当社作成
1歳未満の子猫は免疫が不十分で抵抗力が弱いため、猫風邪や感染症にかかりやすく、ヘルペスウイルスやカリシウイルス、猫汎白血球減少症などの病気にかかるリスクも高まります。
病気を防ぐためには定期的な健康診断やワクチン接種が大切です。
猫の成猫期は生まれてから1年を過ぎたころからとされています。成猫期は、人間の年齢に換算すると、17歳~40歳にあたります。
成猫と人の年齢換算表
成猫 | 人 |
---|---|
1年 | 17歳 |
2年 | 23歳 |
3年 | 28歳 |
4年 | 32歳 |
5年 | 36歳 |
6年 | 40歳 |
出典:「台東区パンフレット(動物関係者向け)ペットの終活ノート」(環境省)をもとに当社作成
成猫期は、猫種や食事、生活習慣によっては、肥満や泌尿器系の病気が進行しやすくなります。とくに下部尿路症候群(尿石症、膀胱炎、尿道閉塞)、糖尿病、結膜炎などに注意が必要です。
予防には、肥満を防ぎ、定期的な運動を取り入れることが大切です。
一般的に7歳を越えると、猫はシニア期を迎えるとされています。シニア期は、人間の年齢に換算すると、44歳以降になります。
老猫と人の年齢換算表
老猫 | 人 |
---|---|
7年 | 44歳 |
10年 | 56歳 |
14年 | 72歳 |
17年 | 84歳 |
20年 | 96歳 |
出典:「台東区パンフレット(動物関係者向け)ペットの終活ノート」(環境省)をもとに当社作成
身体能力や内臓機能が衰え、腎不全、腫瘍、歯周病、甲状腺機能亢進症、心筋症、変形性関節症、認知症などに注意が必要です。とくに腎臓病は命に関わるため、水を大量に飲む、食欲不振などの症状が見られたら、獣医師の診察を受けましょう。病気の予防と早期発見のためには、年2回の定期的な健康診断が大切です。
猫がなりやすい病気ランキング
猫がなりやすい病気は年齢により大きく異なりますが、ここでは高齢猫について解説します。なりやすい病気ランキングは「1位:慢性腎臓病」、「2位:歯周病」、「3位:変形性関節症(関節炎)」です。
腎臓病は高齢猫に特に多くみられます。初期には飲水量や尿量が増え、進行すると元気や食欲がなくなるなどの症状が現れます。歯周病は、口臭や歯肉の腫れといったサインがあり、放置すると歯が抜けるだけでなく深刻な内臓疾患の原因になることもあります。変形性関節症は足をかばって歩くだけでなく、遊ばなくなったり、高い所に登らなくなるなど、一見すると病気に見えない症状が出ることもしばしば。これらの病気は早期発見が治療の鍵となるため、定期的な健康診断を受けることが大切です。
ペットには人間のような公的な健康保険制度がないため、動物病院での診療費は全て飼い主の負担となります。そのため、治療費が高額になることも少なくありません。とくに猫がかかりやすい腎臓病などは継続的な治療が必要で、費用が高額になる傾向があります。また、手術や入院が必要になる場合もあり、費用はさらに高額になる傾向があります。愛猫に安心して治療を受けてもらうためには、ペット保険の加入を検討するのが良いでしょう。
ペット保険を選ぶ際は、愛猫がかかりやすい病気やその治療費について知っておくと役立ちます。たとえば、尿路結石や歯科治療は猫がかかりやすい病気のひとつです。必要な治療に備え、ペット保険に加入する際は、補償内容をしっかりと比較検討してみるとよいでしょう。
保険加入の条件や保険料は猫の年齢によって異なります。若い猫には予防的なプラン、高齢猫には歯周病など高額な治療をカバーするプランが適しています。保険の補償内容も会社やプランによって異なるため、治療費、手術費、通院費などのカバー範囲を確認し、愛猫の健康状態に合った保険を選びましょう。
また、保険契約時には、免責事項を確認し、保険がカバーしない条件や病気がないか確認することが大切です。また、保険会社によっては、「24時間無料ペット健康相談」などの付帯サービスがあり、急な病気やケガの際に専門家のアドバイスを受けることができます。
愛猫が元気がないけど、食欲がある場合に考えられる原因とは?
愛猫の元気がなくても食欲がある場合、つい安心するかもしれませんが、実は体調不良のサインかもしれません。猫は本来活発で遊び好きですが、加齢による活動量の低下や、季節の変わり目での軽い不調などが原因で、食欲はあっても元気がない場合があります。
また、ストレスが原因で気持ちが沈んでいることも。引越しや家族構成の変化、家具の配置替えなどがストレスの原因になり得ます。さらに、関節炎や慢性的な痛みが原因で、遊びたくても動くのが億劫になっていることも考えられます。こうした場合は、普段の生活環境や体の様子を注意深く観察し、症状が長引くようであれば、念のため動物病院を受診すると安心です。
愛猫の病気のサインを見逃さないためには、普段の行動や習慣を観察し、理解することが大切です。また、定期的な健康診断を受けることで、病気を早期に発見できます。とくに子猫や高齢猫、慢性疾患を持つ猫には健診が大事です。ワクチン接種で感染症のリスクを減らすことができるので、獣医師と相談し、必要なワクチンを確認しましょう。
さらに、ペット保険に加入することで治療費の負担を軽減でき、経済的な安心感を得られます。多くの保険会社ではサポートサービスもあり、急な病気やケガの際に役立ちます。愛猫の健康管理をサポートしてくれるペット保険は、愛猫と安心して暮らすための重要な選択肢です。
■経歴
北里大学獣医学部卒業後、2年半の動物病院勤務
2005年~猫専門病院の分院長を務める
2006年 アメリカのテキサス州にある猫専門病院 Alamo Feline Health Centerにて研修プログラム修了。
2012年 東京猫医療センターを開院
2014年 JSFM(ねこ医学会)理事に就任
15年以上、猫の専門医療に携わる。
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(掲載開始日:2025年4月10日)
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