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読者の方のなかには、かわいい猫との暮らしに憧れている方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし猫を迎え入れる場合には、「きちんとお世話ができるのか」「費用はどのくらいかかるのか」など不安なことも多いでしょう。この記事では、初心者の方に向けて、基本的な猫の飼い方を解説。猫をお迎えする際に必要なグッズやかかる費用、しつけの注意点などをご説明します。
自由気ままなイメージのある猫ですが、繊細で頑固なところも。一緒に遊ぶ時間が少ないとストレスを抱えてしまうこともあるため、毎日猫と一緒に過ごす時間を確保できるか、あらかじめ考えることが大切です。
またきれい好きな反面、飲み込んだ毛を吐き出してお部屋を汚したり、爪をといでインテリアをボロボロにしたりすることもよくあります。室温が低すぎて体温が維持できなくなるなど、温度や湿度によって体調を崩すこともあるため、飼い主が不在のときはエアコンで室温調整するなどの配慮も必要です。
ここまで読んで「アパートでひとり暮らしだったら難しいかな?」と思った方もいるかもしれませんね。「飼うなら室内?外?」と迷っている方もいるかもしれません。
猫と楽しく暮らすためには、正しい猫の飼い方を知ることが大切。まずは猫が快適に過ごせる環境について解説します。
猫は室内で飼うのが基本。環境省でも室内飼育を推奨しています。室内で飼うことで交通事故や他人からの虐待にあう危険がなくなりますし、感染症やご近所トラブルのリスクも少なくなるでしょう。
逆に言うと、外で飼う場合は、こういったリスクにさらされるということ。迷子になって飼い主がみつからなかった場合は、保健所で保護される可能性もあります。「お外でのびのびしてほしい」と思う方もいるかもしれませんが、「安全に安心して暮らすにはどうしたらよいか」を最優先に考えた方がよいでしょう。
室内飼いには「猫が退屈しやすい」というデメリットはあります。しかし環境を整えたうえで飼い主がしっかりコミュニケーションをとれば、十分幸せに暮らせるはずです。
しかし、猫に外出する癖がついてしまって、勝手に外に出てしまうケースもあることでしょう。その場合は、猫が外に出てしまわないように対策をとりましょう。「ドアの開け閉めなどについて家族でルールを決める」「室内に慣れるまでの間、立体ケージ内で飼う」なども効果的です。
また、やむを得ず外で飼う場合には、以下の点に注意しましょう。
【外で猫を飼う場合の注意点】
まずは、不動産会社や管理会社、大家さんに聞いて、お住まいのマンションやアパートがペット飼育可能かどうかを確認しましょう。「ペット可」であっても、動物の種類が制限されている場合があるので、「猫を飼いたい」としっかり伝えることが大切です。
ひとり暮らしの場合は、さまざまな条件を満たす必要があります。たとえば「鳴き声などで、ご近所の迷惑にならないか?」「トイレのお世話はできるか?」「旅行などで長期不在の場合はどうする?」などです。ひとり暮らしで猫を飼うことのリスクを知り、しっかりと心構えをしておくことが大切です。
多頭飼いは、単にお世話の手間やグッズが増えるだけではありません。それぞれの猫が満足するだけの愛情と時間をかけられず、猫がストレスを抱えてしまう可能性もあります。また猫同士の相性が悪くて、ケンカばかり……というケースもあるでしょう。
そして経済的な負担も増えます。エサ代はもちろん、不妊・去勢手術やワクチン接種、定期検診などの費用も必要です。もし病気になったら、治療費もかかります。多頭飼いをするときは、十分な経済的余裕があるか検討しましょう。
そのうえで「それでも多頭飼いをしたい」という場合は、以下の点に注意しましょう。
【多頭飼いをする際の注意点】
多頭飼いをするうえで一番ポイントとなる条件は「先住猫がおおらかで、社交的であること」です。新しい猫を迎え入れたときに一番ストレスを受けるのは、先住猫。お客さまが来たときに隠れてしまうような神経質な子の場合は、多頭飼いは難しいかもしれません。
室内飼いをする場合、猫は1日中家で過ごすことになります。外に逃げ出さないように、窓や扉はしっかり戸締りすることが重要です。また観葉植物や電気コードなど、口に入れると危険なものは片付けましょう。そのうえで、猫が気持ちよく過ごせるように以下のものを用意します。
出典:「猫は室内で飼おう!」(環境省)をもとに当社作成
猫の飼い方で「ご飯とトイレ以外に、必要なものは?」と気になる方もいるでしょう。ひと口にご飯といっても、エサや食器、給水機など、必要なものがたくさんあります。猫と暮らすことで経済的に苦しくならないように、あらかじめ準備するグッズと費用の目安を知っておきましょう。
猫をお迎えする前に、猫用のフードやトイレなど、さまざまなグッズを用意する必要があります。たとえばフードでは、子猫や成猫といった成長段階によって選ぶべきフードが変わります。
また猫の種類によって、ぴったりなベッドのサイズも変わるでしょう。猫が快適に過ごせるように、猫の種類や年齢にあったモノを選ぶことが大切です。
猫を飼い始めるときは、上記で紹介したグッズの購入費用をはじめ、避妊・去勢手術やワクチン接種など、さまざまな費用がかかります。その目安は以下のとおりです。
内容 | 金額 |
---|---|
ベッド用品 | 1,000円〜 |
トイレ容器+猫砂 | 1,000円〜 |
ケージ | 8,000円〜 |
フード | 500円〜 |
食器(フード用と水用) | 2,000円〜 |
おもちゃ | 500円〜 |
爪とぎ | 1,000円〜 |
キャリーバッグ | 2,500円〜 |
ブラシ | 1,000円〜 |
健康診断 | 5,000円〜 |
避妊・去勢手術 | 1万円〜 |
ワクチン(3種) | 3,000円〜 |
マイクロチップ装着 | 装着:3,000円〜(自治体によって補助金あり) 登録料:オンライン300円、郵送700円 |
猫にかかる費用ですが、年間ではどのくらいになるのでしょうか。楽天インサイトが2022年におこなった調査によると、猫1匹あたりにかかる1年間の平均支出費用は約9万円となっています。
内容 | 金額 | |
---|---|---|
ペットフード・おやつ | 2万6,243円 | 8万7,941円 (加重平均) |
トイレ用品 | 1万3,520円 | |
おもちゃ | 4,575円 | |
お手入れ・トリミング用品 | 5,081円 | |
ウェア | 8,203円 | |
室内用品 | 4,082円 | |
除菌用品 | 1,661円 | |
お散歩・お出かけ用品 | 1,664円 | |
医療費 | 1万8,722円 |
猫を飼うときに、最初にしなければいけないことが「避妊・去勢手術」「マイクロチップの装着」「ワクチン接種」です。それぞれ詳しく解説します。
猫は繁殖力が強いため、避妊手術や去勢手術をしないでいると、あっという間に増えてしまう恐れがあります。また、避妊手術や去勢手術は望まない繁殖を防ぐだけでなく、病気の予防やストレスの軽減、オス同士の争いごとを減らすうえでも役立ちます。
日本では生後4〜8ヵ月くらいに避妊手術や去勢手術をおこなうのが一般的。タイミングを逃さないよう注意しましょう。
猫が逃げてしまったときや災害時に離れ離れになったときなどに備えて、首輪と迷子札をつけましょう。2022年6月からは、ペットの犬や猫にマイクロチップを装着することも義務づけられています。
感染症を予防したり、重症化を防いだりするために欠かせないのが、ワクチン接種。猫の混合ワクチンには大きく分けて2種類あります。全ての猫が接種するべきとされる「コアワクチン」と、環境によって接種した方がよい「ノンコアワクチン」です。
取扱っているワクチンの種類や料金は動物病院によって異なりますが、一般的に以下のワクチンがあります。
また上記のほかに、猫免疫不全ウイルス感染症を予防するノンコアワクチンもあります。室内飼いであれば、よほどの多頭飼育でない限り3種混合ワクチンで十分でしょう。
子猫の場合は、生後約2ヵ月に1回目、生後約3ヵ月に2回目、その後は年に1回の追加接種をするのが一般的です。成猫の場合は、初めての接種から3〜4週後に2回目をし、その後は年に1回追加接種するとよいでしょう。
「猫は、どんなエサが好きなの?」「トイレはどうしたらいいの?」など、初めて猫を飼うときは、お世話についての疑問も尽きませんよね。ここでは毎日のご飯やトイレのしつけなど、猫の飼い方のポイントをご紹介します。
フードは、基本的に「総合栄養食」と表示されているものを与えます。子猫は1日3〜4回の給餌、成猫は1日2回の給餌が推奨されています。
フードの量や種類は、猫の年齢や成長にあわせて変えるのがポイント。適量は子猫・成猫・高齢猫といったライフステージによって変わります。種類を変えるときは、一気に変えると食べなかったり、消化不良を起こしてしまったりする可能性が。少しずつ混ぜながら、徐々に切り替えていくとよいでしょう。
なお、ネギ類や牛乳、チョコレートなど、猫が食べたら危険な食べ物もあります。以下の記事で詳しく説明していますので、チェックしてみてください。
猫を飼うときは、ただかわいがるだけでなく、きちんとしつけをすることが大切です。しかし、きちんとできるのか不安に思っている方もいるかもしれません。しつけで大事なことは、猫の気持ちを理解してあげること。「猫が喜ぶことは?」「ストレスに感じることは?」と考えながら接するように心がけましょう。ここでは「トイレ」「爪とぎ」「噛み癖」について具体的なポイントを3つご紹介します。
猫はお迎えした初日が大切。猫が床のにおいをかぎながらウロウロし始めたら、とりあえずトイレの中に入れましょう。トイレに排泄物を少量入れておくと、定着しやすいことが多いです。汚いトイレは使わなくなるので、きちんと清掃もおこないましょう。
「どんなスタイルで爪をとぐのが好きなのか」をよく観察して、素材など猫が気に入りそうな爪とぎを用意してあげましょう。家具で爪をといでしまうときは、家具にしつけ用スプレーなどを吹きかけておくとよいでしょう。
噛み癖がついて、家電製品のコードなどを噛むようになってしまうと非常に危険です。子猫のうちから、しつけをしておきましょう。ストレスをためないように、日頃からたくさん遊んであげることが重要です。
猫は、室内で飼うことが一般的なため運動不足になりがち。猫じゃらしなどを使って、たくさん遊んであげましょう。電動ねずみなど、ひとりで遊べるおもちゃもおすすめです。キャットタワーや走りやすいスペースを確保しておくと、より運動量アップになります。
猫はとてもキレイ好きなので、いつも清潔にしてあげましょう。ブラッシングなら週2、3回〜毎日するのがおすすめ。あまり抜け毛が取れなくても、グルーミングが好きな子なら、飼い主との良いコミュニケーションになります。
シャンプーは、短毛種では3~4ヵ月に1回、長毛種では1~2ヵ月に1回程度が目安とされています。シャンプー嫌いな子には、濡れたタオルで体を拭くのでもよいでしょう。
また猫がかかりやすい病気に、歯周病があります。歯ブラシや歯磨きシートなどで、口の中をきれいに保つよう心がけましょう。
猫も人間と同じように、毎日の体調管理が大切。とくに子猫は免疫力と抵抗力が弱く、感染症などで体調を崩すことも多いので注意が必要です。定期的な健康診断やワクチン接種などを通して、不調のサインを見逃さないようにしましょう。
また猫の飼い方のポイントは、夏と冬では室温管理がカギとなるなど、季節によっても変わります。ここで詳しくご説明しましょう。
猫は、体調が悪くても言葉で伝えることができません。日頃から飼い猫のコンディションや行動をよく観察して、元気なときとの違いなど、小さなサインも見逃さないことが大切です。少しでも異変を感じたら、早めに動物病院で診てもらいましょう。
かかりつけの病院をもち、定期検診を受けることが大切です。またノミ・ダニに寄生されると、皮膚炎を引き起こしたり、人間に病気をうつしたりする恐れも。寄生される前に動物病院で予防しましょう。
出典:「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」(環境省)をもとに当社作成
季節の変わり目は、猫にとっても体調に変化があらわれやすくなります。
また、季節によっても注意点が変わります。春はアレルギー対策、夏と冬は室温がポイント。とくに免疫力が低い子猫や高齢猫は注意が必要です。
以下ではとくに気を付ける季節についてまとめました。
春は大きな寒暖差や換毛期などで、猫にとってストレスがたまりやすい季節です。「エアコンで室温を一定に保つ」「こまめにブラッシングする」などして、ストレスをやわらげてあげましょう。室温は22~24度、湿度は50~60%に保つのがポイントです。また花粉やダニなどのアレルギーにも要注意。くしゃみや鼻水、目やにの増加、かゆがる行動などに気づいたら、早めに獣医師に相談しましょう。
梅雨の時期は湿度が高く、細菌が増殖しやすい季節です。水やエサが腐ると、食中毒になる恐れがあります。飲み水をこまめに取り替えたり、食べ残しをすぐに片付けたりして、細菌の繁殖を防ぎましょう。またカビやダニが増えて皮膚炎を悪化させることもあるので、しっかり予防しましょう。
猫は暑さに強いと言われていますが、脱水症状を起こしやすいので、水分を切らさないように気をつけましょう。なかには熱中症にかかりやすい品種もいます。熱中症は体温が急上昇することによって発症し、命に関わる危険もあります。また夏バテにも注意が必要。激しい温度差で自律神経が乱れることで、さまざまな症状が現れます。夏はエアコンを使ったり、部屋の空気が循環するように工夫したりして、室温を調整することが大切です。
猫は寒さに弱い動物です。冬は気温が下がることで免疫力が低下し、病気にかかりやすくなります。猫風邪も、気温と湿度が低い冬にかかりやすい病気です。そのため冬はしっかり温度管理をしましょう。
また猫は冬にあまり水を飲まなくなります。水が不足すると膀胱炎や尿結石、慢性腎不全など泌尿器系の病気にかかりやすくなるため、十分に飲ませましょう。そのほかにも、寒いときに急に運動をさせると、関節を傷める可能性も。起きてすぐに激しい遊びをするのは避けましょう。
猫の飼い方を知るうえで忘れてはいけないのが「病気になったらどうする?」ということ。
猫には人間と違って公的な保険がないので、病院にかかると医療費は全額自己負担。猫の心配はもちろんのこと、費用面でも大きな負担となるかもしれません。
ここでは猫がかかりやすい病気と、万が一のときのためのペット保険についてご説明します。
猫は、体調が悪いことを飼い主に悟られないように隠す習性があります。「元気がない」「いつもと違う」など、ちょっとでも違和感があれば病院でチェックしてもらった方がよいでしょう。病気の早期発見やいざというときに落ち着いて対処するために、猫がかかりやすい病気と症状を知っておくことも大切です。ここでは猫がかかりやすい代表的な病気をご説明します。
とくに子猫は消化器官が未発達のため、食べ物が変化したり食べすぎたりすることで消化不良を起こしやすくなります。月齢によって食べるものが変わる子猫は、下痢を起こしやすくなるので注意をしましょう。食べ物以外にも、ウイルス、ストレス、異物の誤飲や病気によるものなど、下痢の原因はさまざま。猫が下痢をしたときは状態をしっかりチェックすることが大切です。
正常な目やにもありますが、風邪や結膜炎が原因の場合も。とくに生まれて間もない子猫や若い年齢の猫には、感染性の結膜炎がよく見られます。少量で黒や茶色っぽい目やには生理現象によるものですが、色がついていたり量が多かったりしたら病気を疑いましょう。片目だけの場合や、長引く目やには、結膜炎の可能性もあります。「病気かな?」と気になったら動物病院へ行きましょう。
腎臓病は命にもかかわり、治療しても完治が期待できない病気。とくに高齢の猫は慢性腎臓病にかかりやすいと考えられているため、予防や早期発見・早期治療が大切です。水を飲む量やおしっこの量が増えた、体重の減少、食欲不振などのサインが見られたら、動物病院で健康状態をチェックしてもらいましょう。
猫が病気になったら、医療費は全額、飼い主の自己負担です。突然の手術や長引く治療などで、医療費が高額になる場合もあります。そんなときに心強い味方となるのがペット保険。猫の平均寿命も伸びていることもあり、必要性が高まっています。ペット保険には高額になりがちな通院・手術・入院をフルカバーするタイプもあり、加入しておくと治療の選択肢も広がるでしょう。
「いつでも入れるし、まだ必要ないかな」と考えている飼い主さんもいるかもしれません。しかしペット保険には年齢制限が設けられているものもあり、「いざ入ろうとしたら、入れない」という可能性も。病気になってからでは加入できないケースもあります。加入を検討するなら早めがおすすめです。
これまでご紹介した内容以外にも、猫の飼い方には多くの注意点があります。毎日のお世話だけでなく、猫に介護が必要になったときや災害時の対策なども考えなければいけません。家族がいる場合は「家族はアレルギーを持っていないか」「家族の協力が得られるか」などもポイントとなるでしょう。
以下に猫を飼う前に考えるべきことと心構えをまとめましたので、チェックしてみましょう。
猫を飼う際は、愛情とともに正しい知識を持つことがとても大切です。健康的で快適な環境を提供するには、適切な食事や清潔なトイレ環境、ストレスのない空間作りが欠かせません。
また、定期的な健康診断や予防接種も、病気の早期発見や予防に役立ちます。しつけに関しては、猫の本能を理解し、自然に学習できる環境を整えることが効果的です。無理に従わせるのではなく、猫の性格や行動を尊重しながら寄り添う姿勢が重要です。
新しく猫を飼う方にとっては不安や疑問が多いかもしれませんが、専門家のアドバイスを活用しながら、猫との生活を楽しんでいただければと思います。
関東周辺、東北、近畿の動物病院で獣医皮膚科診療を中心に動物の診療を行っております。
また、動物病院にて診療に従事する傍ら、麻布大学の生理学第2研究室で院生として、動物の皮膚治療の研究を行っています。動物と皮膚が好きな獣医師です。
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(掲載開始日:2025年5月29日)
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