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繰り返すつらい頭痛……原因と症状を知って適切に対処しよう

繰り返すつらい頭痛……原因と症状を知って適切に対処しよう

公開日:2025年8月5日

「また頭がズキズキする」「いつも頭が重くてだるい」そのような症状に悩んでいませんか?繰り返す頭痛に悩む人は多く、その数は国民の4人に1人ともいわれています。しかし、ひとくちに頭痛といってもタイプはさまざまで、なかには重大な病気が隠れているケースもあります。「いつものこと」と放置せず、正しく対処することが大切です。
この記事では、頭痛の種類や原因、適切な対処法について、医師監修のもとわかりやすく解説します。

多くの人が悩む頭痛、あなたはどの種類?

オフィスで頭痛に悩む人たち

頭痛を改善する第一歩は、まずその正体を知ることです。頭痛にはいくつかの種類があり、それぞれ原因や症状、対処法が異なります。何となく痛みをやり過ごすのではなく、ご自身の頭痛のタイプを理解して、適切に対処することが大切です。

頭痛の種類は、おもに「一次性頭痛」と「二次性頭痛」に大きく分けられます。まずは、それぞれの症状と特徴を解説しましょう。

頭痛の種類
頭痛の種類

①一次性頭痛(片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛)とは?

一次性頭痛とは、脳の病気などが隠れているわけではなく、ただ痛みが続いたり繰り返したりするタイプの頭痛です。発作のように突然始まり、しばらくすると痛みを感じなくなるため、ずっと痛みが続くわけではないのが特徴です。

命に関わることはほとんどないため、医療機関を受診しない人が多いのも現状です。しかし、そのまま放置してしまうと日常生活に支障をきたす恐れがあります。

一次性頭痛の代表的なものは「片頭痛」「緊張型頭痛」「群発頭痛」の3つです。

一次性頭痛の特徴
一次性頭痛の特徴
一次性頭痛の特徴

片頭痛(偏頭痛)

こめかみから目の周囲、目の奥がズキンズキンと脈打つように痛むのが特徴です。痛みは頭の片側または両側に生じ、全体に広がることもあります。ひどいときには吐き気や嘔吐をともない、光・音・匂いに敏感になることも。痛みは数時間から3日ほど続きます。また、前兆として、視野が欠けたり目がチカチカしたりするなどの症状が出るケースも。とくに10歳〜50歳の女性に多くみられる頭痛です。

緊張型頭痛

後頭部や側頭部が締め付けられるような、圧迫感のある痛みが特徴です。人によっては前頭部や目の周囲まで及ぶこともあります。痛みの程度は軽度~中等度と、あまり強くありません。発作的なものだと30分~数日程度、重症だと慢性的に続く方も。多くの場合、肩や首のこり、背中の痛みがともないます。

群発頭痛

片側の目の周りや奥がえぐられるような激しい痛みが特徴です。涙や鼻水、充血、まぶたの腫れがともなうこともあります。痛みは夜に多く、就寝中に起こることも。1回につき30分〜2時間程度続き、1~2ヵ月間毎日のように起こります。片頭痛と似ている症状もありますが、片頭痛は女性に多い症状であるのに対し、群発頭痛は20代後半~40代の男性に多くみられます。

②二次性頭痛(くも膜下出血、脳腫瘍、髄膜炎など)とは?

二次性頭痛は、くも膜下出血や脳腫瘍、髄膜炎、脳卒中といった、脳や頭部の病気が原因で起こる頭痛です。一次性頭痛とは異なり、原因となる病気が存在する限り、痛みが断続的に続くのが特徴です。また、「外傷や傷害による頭痛」「薬剤の過剰使用による頭痛」なども含まれます。

二次性頭痛の多くは、原因となる病気に応じてさまざまな症状が現れます。頭痛はその症状のひとつにすぎません。なかには命に関わる深刻な病気のサインである可能性も。以下のような症状が出たら、早急に病院を受診しましょう。

二次性頭痛の特徴としては、突然の頭痛や今まで経験がないほどひどい頭痛などがあります。そのほかにも、短時間で耐えられないほどの痛みを感じる、高熱や嘔吐、手足の麻痺・しびれをともなう、数週間様子を見たら悪化した、といった場合は命に関わる可能性もあるため、脳神経外科や脳神経内科を受診しましょう。

二次性頭痛の特徴
二次性頭痛の特徴

桐田医師 桐田医師

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頭痛の種類と原因についてこれだけは知っておこう

一次性頭痛は、脳や神経に異常がない頭痛で頭痛全体の8割を占めています。片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛のおもに3タイプに分けられます。頭痛の頻度や強さで日常生活に支障が出ている場合や薬が効かない場合は、我慢せず専門医を受診することが重要です。片頭痛はズキズキと脈打つ痛みで、光・音過敏や吐き気をともない、ホルモンや神経血管の反応が関与します。緊張型は筋肉の緊張やストレスが原因で鈍く締め付ける痛みが続きます。群発頭痛は目の奥へ強烈な痛みが集中し、発作が周期的に繰り返されます。

これに対し、二次性頭痛は、くも膜下出血・脳血管障害・脳腫瘍・髄膜炎などの他疾患が引き起こし、とくに「突然の激痛(いわゆる雷鳴頭痛)」「発熱・意識障害」「神経症状」などが見られる場合、命に関わる可能性が高いため、直ちに受診・検査が必要です。

頭痛のもとになる原因とは?

強い頭痛

頭痛にさまざまなタイプがあるように、頭痛の原因もさまざまです。同じ一次性頭痛でも、遺伝や体質、ストレス、血管系の異常など、原因は多岐にわたります。ご自身の頭痛は何が引き金となっているかを知ることで、改善策がみえてくるでしょう。

そこで、ここでは一次性頭痛と二次性頭痛の原因について、それぞれ解説します。

・一次性頭痛の原因

片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛はそれぞれ異なるメカニズムで起こるため、それらの原因も多岐にわたります。

片頭痛(偏頭痛)

片頭痛の原因は詳しく解明されていませんが、脳の血管が何らかの原因で縮小し、そのあと拡張することで痛みを引き起こすといわれています。ストレスなどにより、顔や頭部の感覚を司る三叉(さんさ)神経から「痛み物質」が放出されて頭痛が起こるという説もあります。

また片頭痛はほかの人よりも神経が敏感な人に起こりやすいといわれ、ちょっとした刺激で頭痛を引き起こすことがあります。何が引き金となるかは人それぞれですが、以下のようなものがきっかけとなって起こることも考えられます。

片頭痛が引き起こされる原因

きっかけ 詳細
ストレス ストレスで神経伝達物資のセロトニンが過剰に分泌されて血管が収縮し、その後拡張するために片頭痛が起こるという説がある。逆にストレスから解放されたときに片頭痛が起こるケースも。ストレスで収縮していた脳の血管が、ストレスから解放されたことで一気に拡張するためだといわれている。
特定の食べ物 チーズやチョコレート、赤ワインなどに含まれる成分「チラミン」には血管を収縮させる効果があり、片頭痛を誘発するといわれている。
睡眠時間の乱れ 睡眠不足は身体のストレス反応を引き起こすきっかけとなり、片頭痛を誘発。逆に寝すぎても副交感神経が活発になり、頭の血管が拡がって片頭痛を引き起こすといわれている。
ホルモンバランスの変化 女性ホルモンの濃度が変化することで片頭痛が起こると考えられている。そのため月経前や月経中に痛みを感じる女性もいる。
遺伝 片頭痛は遺伝性が強く、とくに母親が片頭痛の症状を持つ場合は遺伝しやすいといわれている。
気圧変化 天気が変わったり低気圧が接近したりするなど、気圧の変化が起こると交感神経が刺激され、血管が収縮・拡張して頭痛が引き起こされるといわれている。
外からの刺激 騒音や光、におい、人混みなど、外からの刺激が引き金となることもある。

緊張型頭痛

緊張型頭痛の原因は、おもにストレスです。精神的なストレスや緊張を感じると、神経や筋肉の緊張が脳に影響し、脳の痛みをうまくコントロールできなくなります。

また、身体的ストレスも原因になります。緊張型頭痛の多くは、肩こりや首筋のこりが原因です。長時間同じ姿勢や悪い姿勢でいると、首や後頭部の筋肉が収縮して硬くなり、肩こりにつながります。朝に頭痛が起こりやすい人は寝ている姿勢が悪かったり、枕が合っていなかったりする可能性も考えられます。そのほかにも運動不足により筋肉が硬くなることも原因となります。

群発頭痛

群発頭痛は、視床下部と三叉神経血管系の異常が原因と考えられています。視床下部は脳の奥深くにある、体内時計や自律神経系の調節をおこなう部分で、三叉神経血管系は顔や頭部の感覚を司る神経です。

体内時計が乱れて視床下部が刺激を受けると、三叉神経が痛みを感じ、目の奥あたりに激痛が起こるといわれています。寝過ぎや寝不足、アルコールの飲み過ぎなどは体内時計の乱れを招き、群発頭痛の誘因となるので注意しましょう。

・二次性頭痛の原因

二次性頭痛は、脳などの深刻な病気が原因で引き起こされる頭痛です。その原因となる代表的な疾患は以下の3つであり、命に関わることもあるので、早期の診断と治療が重要です。

くも膜下出血

くも膜下出血は、脳の表面にある血管が破裂して、脳を覆っている柔らかい膜(くも膜)の内側に出血が起こった状態です。突然バットで殴られたような激しい頭痛が起こるのが特徴で、吐き気や嘔吐、意識障害、痙攣(けいれん)などをともなうこともあります。しかし、出血が少ないと頭痛が軽いこともあるので注意が必要です。発症直後に適切な治療を受けなければ、命に関わる危険性が高くなります。

脳腫瘍

脳腫瘍は頭蓋骨の内側にできる「できもの」の総称です。とても種類が多く、良性と悪性があります。脳腫瘍による頭痛は、鈍い痛みやズキズキ脈打つような痛みで、時間が経つにつれてだんだんひどくなっていくのが特徴です。また、早朝に起こることが多く、吐き気をともなった嘔吐なども多くみられます。さらに頭痛以外に、意識障害や視力障害、めまい、麻痺、しびれ、失語などの症状をともなうこともあります。

髄膜炎

髄膜炎とは、脳を保護している膜(髄膜)にウイルスや細菌が感染して、炎症が起こった状態です。頭痛・発熱・嘔吐が三大症状で、首が硬くなって曲げにくくなることも。また、意識が低下したり、痙攣(けいれん)を起こしたりすることもあります。ウイルス性の場合は通常1週間ほどで治癒し、後遺症もほとんどありません。しかし細菌性の場合は死亡率が高く、後遺症が残ることもあります。

桐田医師 桐田医師

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天気や気圧の変化が頭痛の原因になることも!

天気痛は、気象の変動が原因で引き起こされる頭痛の一種です。低気圧や梅雨前線、台風接近時など、天候の変動が激しい時期によく発症します。気圧が下がると、脳内の血管が拡張し、神経が過敏になるため、痛みが生じやすくなると考えられています。気温や湿度の変化も、体温調節や自律神経に影響を与え、頭痛を引き起こす要因になることがあります。

天気痛は、予兆として肩こりや耳鳴り、めまいなどが現れることもあり、気圧の変化に敏感な人は、これらの症状を感じたときに頭痛が起こる前に対策を講じることが効果的です。治療としては、薬物療法のほか、リラックス法や気象情報にもとづく生活の調整も有効とされています。天気痛が頻繁に発生する場合は、医師に相談して、適切な治療を受けることが重要です。

病院を受診する目安とは?

頭痛で医師の診察を受ける女性

頭痛の多くは片頭痛や緊張型頭痛といった「一次性頭痛」といわれていますが、重大な病気による「二次性頭痛」の可能性もゼロではありません。二次性頭痛の場合は命に関わるケースもあるので、気になる症状があれば早めに受診することがおすすめです。

「頭痛を診てもらうには、何科に行けばいいの?」と思っている方もいるかもしれません。頭痛で悩んでいる方は、脳神経内科や脳神経外科、頭痛外来などを受診しましょう。ここでは、受診する際のポイントをご紹介します。

・頭痛の慢性化を防ぐために早期受診

数年間同じような頭痛を繰り返している場合は一次性頭痛と考えられ、命の危険は少ないといわれています。しかし、そのままにしてしまうと頭痛が慢性化し、仕事や学業に支障をきたすことも考えられます。そうならないためにも放置せず、早めに専門医に相談しましょう。

頭痛薬も、頭痛のタイプによって効くものと効かないものがあります。専門の病院であれば、ご自身の症状にあった薬を処方してもらえるでしょう。また、予防薬をもちいることで発作をおさえるという選択肢もあります。内服と皮下注射がありますので、ご自身に合った方法を医師と相談し選びましょう。

受診は、症状が出ているタイミングでなくても構いません。受診する際は、以下について伝えるとより正確に症状を判断してもらいやすくなるでしょう。

【病院で受診する際に伝えたいこと】

たとえば、頭痛を記録するために、頭痛ダイアリーをつけることもおすすめです。スマートフォンのアプリなどでも頭痛記録ができるものがあるため、活用するのもおすすめです。

・危険な頭痛のサインが出たらすぐ受診

頭痛のなかでも危険なのが二次性頭痛です。以下のような症状が出たら二次性頭痛の可能性があり、命に関わるリスクもあるので、すぐに病院を受診しましょう。

【二次性頭痛のサイン】

桐田医師 桐田医師

桐田医師からのアドバイス!

危険な頭痛かどうか、判断が難しい場合はどうする?

危険な頭痛のサインかどうか自己判断することは難しく、迷わず病院へ受診することを推奨します。早期に適切な診断を受けることで、重篤な病気の早期発見や治療が可能となります。とくに、突然の激しい頭痛や「今まで経験したことのない痛み」は、くも膜下出血や脳卒中などの二次性頭痛の可能性が高いです。直ちに医師の診察を受けましょう。また、吐き気、嘔吐、視覚障害、意識障害などをともなう頭痛も、脳の異常を示唆するため、速やかな受診が必要です。一方、慢性的な頭痛や、緊張型頭痛、片頭痛のように予兆がある場合は、一次性頭痛であることが多いです。ただし、症状が急激に悪化したり、痛みが極端に強くなったりする場合、あるいは薬が効かない場合は、念のために専門医に相談することが重要です。

今すぐなんとかしたい!セルフケアによる頭痛のおさえ方、治し方

内服薬

頭痛が起きたとき、「今すぐ痛みをおさえたい!」と思う方もいるでしょう。一次性頭痛であれば、セルフケアで痛みを和らげることが可能です。

ここでは、薬に頼る方法から薬に頼らない方法まで、すぐにできる対処法を詳しく解説します。また、市販薬と処方薬の違いや、市販薬を選ぶ際の注意点についても紹介しているので、参考にしてください。

①市販薬を使って痛みをおさえる

頭痛が起こったら、ドラッグストアなどで市販薬を買う方もいるでしょう。軽度の一次性頭痛の場合であれば、市販の鎮痛薬で痛みをおさえるのも有効です。購入する際は以下の有効成分をチェックしましょう。

片頭痛

アセトアミノフェンや、NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)のイブプロフェン、ロキソプロフェンなどが含まれている鎮痛薬が有効です。

緊張型頭痛

ロキソプロフェンやイブプロフェン、アセトアミノフェン配合の頭痛薬が有効です。また、漢方薬の葛根湯(かっこんとう)には筋肉の緊張を和らげる効果があるため、改善が期待できます。

群発頭痛

市販薬では効果がないことが多いため、群発頭痛にお悩みの方は医師に相談しましょう。

市販薬はすぐに買えるのが魅力ですが、安全性を優先しているために、病院でもらう処方薬より効き目が弱いという特徴があります。また、あくまで対症療法になるため、根本的な治療にはなりません。

一方、医師が処方する薬であれば市販薬に比べて効き目が強いので、症状の改善が期待できます。種類も多いので、ご自身の症状にあった薬を的確に処方してもらえるでしょう。また、予防策を含めて、根本的な治療法を提案してもらえるかもしれません。市販薬を飲んでも症状が改善されない場合は、病院を受診しましょう。

②薬を使わずに痛みを和らげる

頭痛が起きたとき、すぐに薬が手に入るとは限りません。そんなときは薬に頼らずに頭痛を和らげる方法を試してみましょう。以下に、いくつかの方法をご紹介します。

暗く静かな場所で横になる

片頭痛は光や音の刺激で痛みが強くなることがあります。また、頭を動かすことで痛みが増すこともあるため、暗く静かな場所で横になって休みましょう。軽い頭痛なら数時間の休養や睡眠で軽快し、治まることもあります。

冷やす、温める

片頭痛は、痛いところを冷却シートや冷たいタオルなどで冷やすと、痛みが和らぐことがあります。一方、緊張型頭痛の場合は首の後ろを温めると効果があります。

ツボ押し

片頭痛に効果的といわれるツボがいくつかあります。応急処置としてマッサージをするとラクになるかもしれません。リラックスした状態で「痛気持ちいい」と感じる程度の力加減で押しましょう。ツボを押すときは息を吐きながら、離すときは息を吸いながらおこなうのがコツです。

おもな片頭痛に効果的なツボ

ツボ 位置 効果
攅竹(さんちく) 眉間 目の痛み・疲れに
百会(ひゃくえ) 頭のてっぺん 全身の調整、頭の不調に
片頭点(へんとうてん) 薬指の第二関節あたり ズキズキとした頭痛に
合谷(ごうこく) 手の親指と人差し指の骨が交差するあたり 体全体の痛み・肩こりに
通谷(つうこく) 足の小指の横にある関節の手前あたり 後頭部の痛みに

ストレッチ

片頭痛の予防、緊張型頭痛の緩和には、筋肉のこりをやわらげるストレッチが効果的です。
たとえば、首まわりのこりには「後頸筋ストレッチ」をおこなうとよいでしょう。正面を向いて頭は動かさず、両肩を回転させるように腕を振ります。約2分間おこなうのがおすすめです。

そのほかにも、背中のこりには「僧帽筋ストレッチ」をおこなってみましょう。まずはヒジを軽く曲げ、肩を前後に回すのを6回程度繰り返します。前に回すときはリュックサックを背負うような感覚で、後ろに回すときは洋服を脱ぐような感覚でおこないましょう。

飲み物

カフェインには血管の収縮作用があるため、片頭痛の出現時に摂ると、痛みが和らぐことがあります。片頭痛の前兆を感じたら、カフェインを含む飲み物を少しずつ飲んでおくと効果があるかもしれません。カフェインを含む飲み物にはコーヒーや紅茶、緑茶などがあります。

ただしカフェインを摂りすぎると頭痛の悪化や不眠などを引き起こす可能性も。カフェインの摂取についてカナダ保健省では、健康な成人は1日につき400 mgまで、妊娠している方については1日300mgまでとしています。

桐田医師 桐田医師

桐田医師からのアドバイス!

頭痛のときに入浴はしてもよい?

頭痛があるときにお風呂に入ってよいかどうかは、頭痛の原因や症状の程度によって異なります。たとえば、長時間のデスクワークやストレスによる頭痛、首や肩こりが原因の頭痛や緊張型頭痛の場合は、入浴で血行が良くなり、むしろ症状が楽になることもあります。ぬるめ(38〜40℃)のお湯で短時間の入浴を済ませ、入浴後には必ず水分補給をしましょう。

しかし、脈打つようなズキズキした痛み(とくに片頭痛)、吐き気や嘔吐をともなう頭痛、強い光や音に敏感、発熱や意識障害をともなう頭痛、急激に起きた激しい頭痛、高血圧がある方で頭痛が強いなど、危険な兆候や片頭痛のような症状がある場合は、お風呂に入ることで症状が悪化する可能性があるので、入浴は控えて安静に過ごし、早めの医療機関への受診をおすすめします。

頭痛の予防は日頃のケアも大切!普段からできる予防法とは?

自然の中で伸びをする女性

つらい頭痛を減らすためには、日頃から予防しておくことが大切です。予防の基本は、生活リズムを整え、栄養バランスに気を配り、質のよい睡眠を取ること。また、ストレスを上手に発散することも重要です。前述のように、頭痛の記録や予測に役立つスマートフォンアプリもあるので、活用するとよいでしょう。

ここでは、頭痛予防につながる生活の見直しポイントをご紹介します。できるだけ頭痛のつらさを軽減して、日常生活に快適さを取り戻しましょう。

・生活習慣を見直す

一次性頭痛は、おもに生活リズムが乱れることで引き起こされます。寝すぎ・寝不足に注意して、毎日の睡眠時間を安定させましょう。

また、スマートフォンやパソコンを長時間使うことで首こり・肩こりを招き、頭痛を引き起こすこともあるでしょう。スマートフォンやパソコンなどのデジタル機器から出るブルーライトも神経系に負担をかけるといわれています。これらの使い過ぎには注意し、就寝2時間前は使用を控えましょう。さらにデスクワークが中心の方は、20分に1回の頻度で20秒間の休憩を取ったりストレッチを取り入れたりして、筋肉の疲れを取ることを心がけましょう。

飲酒、喫煙が原因で頭痛発作が起こることもあるため、嗜好品の摂取は控えましょう。
バランスのよい食生活も大切です。以下の栄養素は頭痛の予防に効果があるといわれているので、積極的に摂りましょう。

【頭痛の予防に効果的な栄養素】

・ストレスを溜め込まない

ストレスは頭痛の大きな原因のひとつです。精神的なストレスはもちろん、筋肉の緊張や疲労などの身体的ストレスも頭痛を引き起こすきっかけとなります。そのため、日頃からストレスを上手にコントロールすることが頭痛の予防には欠かせません。

まずは、ご自身にとって効果的なストレス解消法を見つけましょう。たとえば運動することによってストレスホルモンの分泌がおさえられ、リラックス効果が得られます。趣味に没頭する時間を持つこともリフレッシュにつながるでしょう。

また、瞑想(マインドフルネス)もおすすめです。深い呼吸とともに心を静めることで緊張を緩和し、自律神経のバランスを整える効果が期待できます。

こうした習慣を日常に取り入れることで、ストレスに強い心と体をつくり、頭痛の予防にもつながります。

・スマートフォンのアプリを活用する

最近では頭痛の管理に役立つアプリも登場しています。たとえば症状だけでなく、気候の変化や生理周期、服用中の薬の内容など、頭痛に関するさまざまな情報をスマートフォンで記録・管理できるアプリです。なかには、気圧や天候の変化から体調を崩しやすい日を予測して知らせてくれるアプリもあります。

アプリで頭痛の頻度や経過を可視化することで、症状の傾向を把握しやすくなります。また病院を受診する際に医師と記録を共有することで、より適切な治療を受けられる可能性が高まるでしょう。

桐田医師 桐田医師

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鎮痛剤の飲みすぎにも要注意!使用過多による頭痛とは?

薬物乱用性頭痛は、頭痛薬を長期間頻繁に使用しすぎることで、かえって頭痛が慢性化する状態です。市販の鎮痛薬やトリプタン製剤などを、月に10~15日以上使用していると、脳が薬に慣れて効きにくくなり、薬が切れると頭痛が起こる「薬による頭痛の悪循環」に陥ることがあります。痛みに敏感になるため、以前よりも強い頭痛を感じるようになることもあります。

治療には、まず薬の使用頻度を減らすことが重要で、医師の指導のもとで中止または調整します。また、片頭痛や緊張型頭痛など、元の頭痛のタイプを見極めたうえで、予防薬を使った治療に切り替えることもあります。頭痛が慢性的に続いている方は、自己判断で薬を飲み続けるのではなく、早めに専門医に相談することが大切です。受診の際には頭痛ダイアリーをつけておくとよいでしょう。

まとめ

頭痛には、おもに一次性頭痛と二次性頭痛があり、脳や神経などの疾患が原因となる二次性頭痛では早急な医療機関への受診が重要です。一次性頭痛には片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛などさまざまなタイプがあり、原因もストレス、睡眠不足、眼精疲労、気圧の変化など多岐にわたります。症状や頻度によって対処法が異なり、自己判断で内服を続けるのは避けましょう。

頭痛が長引いたり、日常生活に支障をきたしたりする場合は、早めに医師に相談し、適切な診断と治療を受けることが重要です。頭痛予防や対策には、薬だけに頼るのではなく、ストレスを溜めない工夫や、十分な睡眠、適度な運動、スクリーンタイムを見直すなど、日常生活でのセルフケアが大切です。ご自身の頭痛のタイプを知り、上手に付き合うことで、より快適な日常を送ることができます。

監修者情報

桐田 泰江(きりた やすえ) 桐田 泰江(きりた やすえ)

監修者

医師 桐田 泰江(きりた やすえ)

浜松医科大学医学部卒業後、日本人医師で初めてシドニー大学医学部大学院「痛みマネジメント科」の修士号を取得。麻酔科医として勤務後、2022年にM&K産健を設立。健診医業務・嘱託産業医業務などをおこなっている。
また、不眠などの精神症状やがん患者様の苦痛の緩和目的でアロマセラピーの導入をしてきた経験をもとに、アロマセラピーの導入や、記事の執筆/監修なども手がけている。

2507399-2607