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公開日:2025年12月23日
もし地震などの災害が起きたら、あなたのお子さんは自分で自分の身を守れるでしょうか?小さな子どもほど、災害時の行動には限界があります。だからこそ子どものいる家庭は、災害に備えるために普段から準備をしておくことが大切です。
この記事では、子どもを持つご家庭に向けて、子どもの年齢に応じた防災対策や家庭でできる具体的な取り組みを防災士が詳しく解説します。いざというときに災害から子どもを守るためには日頃からどのような備えが必要か、一緒に確認しておきましょう。
地震などの災害が起こったとき、子どもはどのように行動すればいいのでしょうか?大人と異なり、子どもは防災意識や災害時の対応力が十分とはいえません。だからこそ日頃からおこなう防災教育を通して、子どもならではの防災意識を育てて、万が一に備えておくことが大切です。
ここでは、まず過去の災害事例などを紹介しながら、子どもの防災対策の重要性を説明します。
親と一緒にいるときに災害が起きるとは限りません。そのため、防災対策を立てる際には「親が近くにいない」という前提で考えることが重要です。
仮に、親と一緒にいるときに災害が起きても、子どもは大人が想定しない行動をとることがあります。なかには、パニックになる子や隠れる子、指示を聞けない子もいるでしょう。好奇心から危険な行動をとる子や、遊び感覚で危険な場所に近づく子もいるかもしれません。

子どもの場合、突然の災害でパニックになってしまうことも。
また、子どもは、急にトイレに行きたがったり、歩けないと言い出したりすることも考えられます。それによって避難が遅れる可能性も考えられますが、避難が遅れると、子どもの命が危険にさらされるリスクも高まります。とくに小さな子どもと避難する場合は、避難のタイミングを見極めることが大切です。
災害が起こったときに市町村や気象庁は、避難情報を5段階の警戒レベルに分けて発令します。5段階のうちの「警戒レベル3(高齢者等避難)」で、高齢者や障害のある方、乳幼児など移動に時間がかかる人とその支援者は避難するよう呼びかけています。
たとえば、小さな子どもがいるご家庭は、「警戒レベル3が出たら避難を始める」など、あらかじめ避難計画を立てておくと、いざというときに判断がしやすく、スムーズに行動できるでしょう。
災害時には、子どもであっても「自分の命は自分で守る(自助)」という意識を持つことが重要です。災害時には「落下物から頭を守る」「津波から逃げる」「避難所に行く」など、状況に応じてさまざまな行動が求められます。しかし実際の災害時に、子どもがとっさに判断して的確な行動をするのは簡単ではありません。
だからこそ、日頃から実践的な防災教育をおこなうことが重要です。「地震が起きたらどう動く?」「避難所へはどうやって行く?」「家族とどう連絡をとる?」など、災害時にとるべき行動を具体的に学んでおくことで、いざというときに適切な判断がしやすくなります。また正しい防災知識を身につけることで、子ども自身の安全だけでなく、周りの人々や地域の安全にも意識を向けられるようになるかもしれません。
2011年に起きた東日本大震災では、岩手県釜石市は壊滅的な被害を受けました。しかし鵜住居小学校と釜石東中学校では、児童・生徒約570人が全員無事に避難。この出来事は「釜石の奇跡」として知られています。

東日本大震災では、複数の小学校が甚大な被害を受けた。
釜石市では、震災前から津波防災教育に力を入れてきましたが、その基本となっていたのが、三陸地方に古くから伝わる「津波てんでんこ」の精神です。「てんでんこ」とは「てんでんばらばらに」という意味で、「津波が来たら、各自ばらばらに高台へ逃げるように」という教えを伝えています。子どもたちはこの精神にもとづいて、避難所マップづくりや避難訓練に取り組むなど、日頃から防災意識を高めていました。
そして2011年3月11日の地震発生時には、日頃の避難訓練を活かしながら臨機応変に判断し、最初の避難場所からさらに高い場所へと逃げることで、全員の無事につながったのです。この事例は、日常的な防災教育が命を守る力になることを、私たちに強く教えてくれます。

日頃から家族で防災時の対策について会話をしておきたい。
災害時に「何をどうすればいいか」は、子どもの年齢によって大きく変わります。子どもの成長段階に応じて理解力や行動力などが異なるため、防災対策もそれぞれの年齢にあわせた工夫が必要です。
たとえば乳幼児には、親の入念な備えとサポートが不可欠です。さらに、小学生には「自分の命は自分で守る」という意識と具体的な行動、中高生には周囲のことも考えて行動する力が求められるでしょう。
ここからは乳幼児、小学生、中高生それぞれ大まかな年齢にわけて、防災対策のポイントをわかりやすく解説します。

乳幼児はまた、体調や気分も変わりやすいため、細やかなケアが必要に
乳幼児は自力で避難することができないため、大人のサポートが欠かせません。どのようなサポートが必要なのか、どのような点に注意したほうがよいのか、具体的にみていきましょう。
避難する際や避難所では、両手が使えるように抱っこひもの使用がおすすめです。手元に抱っこひもがない場合は、バスタオルや風呂敷を抱っこひもとして使うこともできます。
抱っこひもがないときの対応方法
乳児の場合
| バスタオルを使用するケース |
|---|
|
| 風呂敷を使用するケース |
|
抱っこひもがないときの対応方法
幼児の場合
| 風呂敷を使用するケース |
|---|
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ベビーカーは、道にがれきや段差などがある場合に乗り越えられないことがあります。安全のため、ベビーカーでは避難しないようにしましょう。
飲料水・食料の備蓄品は、ひとりにつき少なくとも3日分、できれば1週間分備蓄しておくのが基本です。しかし、乳幼児のいる家庭は、それらの備蓄にプラスして、飲料水・食料・粉ミルクまたは液体ミルク・おむつ・おしりふきを、それぞれ7日分準備しておきましょう。粉ミルクを利用する場合は、調乳用の水も忘れずに。また、食料は市販の非常食や離乳食を準備しておくと安心です。アレルギーがある場合は、少し多めにアレルギー対応食も用意しましょう。
緊急連絡先のリストや母子健康手帳、マイナンバーカード(健康保険証)は常に持ち歩きましょう。とくに大切なページはクラウドにも保存しておくと安心です。クラウドとは、インターネットを通してデータを保存できるサービスです。もし紙の母子手帳を紛失してもデータが残り、スマートフォンやパソコンなどで情報を引き出すことができます。
また自治体によっては、母子手帳アプリを発行しているところもあります。自治体のサーバーにデータをバックアップしてくれるところもあるので、非常時に備えて活用するのもおすすめです。
乳幼児は脱水症状を起こしやすいため、十分に水分補給をして、尿の量にも注意しましょう。また、熱中症や低体温にもなりやすいため、衣類や室温などで調整することも重要です。さらに、免疫や抵抗力も弱いため、感染症にも注意しましょう。
もし災害が起こったときには、心のケアも重要です。乳幼児は、災害時に赤ちゃん返りや夜泣き、乱暴な言動などをすることがあります。これらは一見異常に思う行動ですが、実は心を守るための正常な行動です。しっかり抱きしめるなどして、温かく見守りましょう。
内閣府の「防災情報のページ」では、「あかちゃんとママを守る防災ノート」※を公表しています。妊娠中や産後の女性、乳幼児がいる家庭に向けて、防災対策や災害時の行動についてポイントをまとめているので、一読することをおすすめします。
※「あかちゃんとママを守る防災ノート」 (内閣府 防災情報のページ)

小学生はひとりで出歩くことも増え、子ども自身で命を守ることも必要になる時期。
小学生になると、近所をひとりで出歩いているときや登下校時に災害にあうこともあるでしょう。そこで「自分の命は自分で守る」ことを目標に、防災意識を高めることがポイントです。
小学生でも、子ども自身が名前と住所、家族の電話番号を言えるようにしておきましょう。自治体によっては「子ども防災手帳」を作成しているところもあるので、活用するのもおすすめです。
子ども防災手帳とは、災害時に子どもが自分自身で身を守れるように、防災の知識などをまとめた手帳です。自分自身の情報や家族の連絡先などを書き込むページもあるので、万が一のときに家族の連絡先を忘れて困るということがありません。普段使用しているカバンの中などに入れておくと安心です。
災害によっては、発生時に家族がいる場所がそれぞれバラバラなこともあります。小学生であれば、子どもだけで外出しているときに災害にあう可能性も考えられます。そのような場合でも困らないように、日頃から家族で話し合って、防災ルールを決めておきましょう。
とくに小学生の場合、学校以外の場所で「どのような状況になったら避難が必要なのか」をしっかり教えることが重要です。外出していれば非常用持ち出し袋がすぐに手に取れるわけではないため、常に持ち歩くという前提で必要最低限の防災グッズをまとめた、防災ポーチを持たせることも大切です。
さらに、学校でも教わる「おかしもち」の意味も復習しておくとよいです。
避難訓練のための用語「おかしもち」
| 意味 | 解説 | |
|---|---|---|
| お | 押さない | 避難時に周囲の人を押して転倒やケガを防ぐため、押さないこと |
| か | 駆けない | 慌てて走らず、揺れが収まるまでは身を守る姿勢をとり、安全に行動すること |
| し | 喋らない | 避難時に先生の指示を聞くためにお喋りを控え、煙を吸わないようにすること |
| も | 戻らない | 忘れものなどを取りに戻らず、安全な場所へすぐに避難すること |
| ち | 近づかない | 倒壊などの危険がある場所には近づかないこと |
出典:「実践的な防災教育の手引き 小学校編 令和5年3月」(文部科学省)
実際に災害が発生したときのことを想定して、事前に避難方法、連絡方法などの決めごとを家族で話し合っておくことは、防災においてとても重要です。子どもの成長にあわせて、1年に一度、話し合う内容も見直すとよいでしょう。
災害発生を想定して家族で話し合う内容
| 集合場所 |
|---|
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| 避難場所と避難ルート |
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| 連絡方法 |
|
(子どもが携帯電話やスマートフォンを持っている場合)
(子どもが携帯電話やスマートフォンを持っていない場合)
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| 防災連絡カードを作る |
|
家族みんなで「防災連絡カード」を作る(集合場所・避難場所・連絡方法などをまとめて書き込んで持ち歩くと、万が一のときに役立つ)。 |
なお、子どもが学校にいるときの安否確認の方法については、このあと詳しく説明していますので、あわせてご確認ください。
災害時に子ども自身に必要なものは何かを考えてもらうことが防災意識につながります。そこで、非常用持ち出し袋の中身に入れるべきものを子どもと話し合い、一緒に準備しましょう。日頃、家のどこに保管しているのか、子ども自身で把握しておくことも大切です。
障害があるなど、特別な配慮が必要な子どもには、災害時にもその子どもに合った対応が求められるでしょう。こうした子どもに対応するため、災害時に「福祉子ども避難所」を設置している自治体もあります。
このように、小学生の防災については、各自治体でさまざまな取り組みがおこなわれています。いざというときに備えて、お住まいの自治体の対応や支援体制を事前に確認し、日頃から子どもの状況に合わせた対応方法を把握しておくことが大切です。
親子で防災学習に取り組むことで、子どもは楽しみながら防災意識を高めることができるでしょう。たとえば東京消防庁や国土交通省のサイトでは、小学生向けの防災学習動画が多数公開されています。こうした動画を活用して、親子で一緒に防災について学ぶ時間を持つことがおすすめです(詳細は後述します)。

災害発生時に家族や友人とどう連携し、助け合うか話し合っておきたい。
ひとりで外出することがあたりまえになる中高生。災害時に子ども自身が自分の命を守るのはもちろん、自分以外の人を助ける機会もあるため、地域に貢献するという意識を持てるようになるのが目標です。
発生時間によっては家族の居場所がバラバラなことも想定されるため、「家族はそれぞれ別の場所にいる」という前提でいる必要があります。家族の安否確認の方法や集合場所、避難所までの安全なルートなどを確認しておきましょう。
なお、携帯電話やスマートフォンは通信障害でつながりにくくなる可能性があるため、家族との連絡方法は複数持っておくことが大切です。災害時の連絡方法には、おもにNTTの災害用伝言ダイヤル「171」、携帯電話やスマートフォンで使える「災害用伝言板」、公衆電話などがあります。
さらに、スマートフォンに位置情報を発信するアプリを入れておくと、あらかじめ登録した人に自分の居場所を伝えることができます。またパソコンやスマートフォンでのメール、X(旧Twitter)やInstagram、FacebookなどのSNSを活用して連絡をとってもよいでしょう。
小学生に比べると行動範囲が広くなるため、中高生はひとりでいるときに災害にあう可能性がより高くなります。そこで、スマートフォンの予備バッテリー、緊急連絡先リスト、身分証明書などの災害用品を日頃から持ち歩くようにしましょう。また、住んでいる地域のハザードマップを確認しておくなど、日頃から災害に対する正しい知識を身につけておくことも大切です。
中高生になると、ご自身の安全を確保したあとに、周囲の人を助ける機会も出てくるかもしれません。普段から地域の防災訓練や災害ボランティアに参加するなどして、応急処置や救命講習などの実践的なスキルを身につけておくと、いざというときに役に立つでしょう。
自治体によっては防災手帳を作成しているところもあります。いざというときのために日頃からカバンなどに入れて持ち歩きましょう。
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防災対策は年齢ごとに変わりますから「わが家ではこうする」と、事前に、家族全員で話し合っておくことが重要です。その際には「浸水や土砂災害のハザードマップ」や「津波ハザードマップ」など各種ハザードマップを確認して、家族で集まる避難所を決定しておきます。
さらに、家族間の連絡方法も確認し「災害用伝言ダイヤル(171)&災害用伝言板(WEB171)」の利用方法を習得しておきましょう。
毎月1日と15日には体験利用できます。また、小さなお子さんには防災連絡カードの作成が重要です。子どもが、自分でできることを話せるようになるまで、練習しておくと安心です。

非常用持ち出し袋の中身は子どもと一緒に準備したい。
災害はいつ起こるかわからないため、自宅に水や食料などの備蓄品を準備しておきましょう。災害が発生した段階から避難生活が長期化するまで、それぞれの段階によって必要な物資は変わります。自宅の備蓄品は、以下のように0次品〜3次品に分けて備えるのがポイントです。これらの備えは地震だけでなく、大雨や台風による風水害に対しても基本的に同じです。
避難生活の段階に応じた必要な物資
では、子どもに対してはどのような防災グッズが必要なのでしょうか?ここでは、1次品を中心に詳しく解説します。
「非常用持ち出し袋」とは、避難する際に必要な物資を入れた袋です。ひとりで歩けるようになった子どもには、ご自身で背負える非常用持ち出し袋を用意しましょう。リュックサックや旅行カバンなど、子どもの体格にあった、背負いやすくて持ち運びしやすいバッグがおすすめです。
子どもの年齢にもよりますが、内容量は約6kgが目安です。子ども自身で背負えるかどうか事前にチェックするとよいでしょう。乳幼児がいる場合は、大人用の非常用持ち出し袋にまとめることになります。子どもを抱っこした状態で持てるか一度確認してみましょう。
非常用持ち出し袋は、避難時にすぐに持ち出せるように玄関の近くや寝室に置いておきます。家の倒壊に備えて、車の中や外の物置などにも置いておくと安心です。
以下は、非常用持ち出し袋に入れる基本的なアイテムのリストです。

出典:「防災情報のページ」(内閣府)をもとに作成
外出中に災害が起こることも考えられます。外出時には、名前や連絡先を記載したSOSカードやホイッスル、絆創膏などの0次品を「防災ポーチ」や「防災ボトル」に入れて持ち歩きましょう。ヘルメットや防災ずきん、軍手、マスクなどは、子ども用サイズの用意も忘れないようにしましょう。
ここでは、子どもならではの防災グッズを「乳幼児」「小学生」「中高生」にわけて紹介します。小学生以上は基本的には大人と同じでも大丈夫ですが、子どもが安心できるようにお菓子やおもちゃなどを用意しておくなどするのがおすすめです。
防災グッズの例

乳幼児の場合
| グッズ | 必要な理由 |
|---|---|
| ☐ 液体ミルク | 調乳の必要がなく、常温保存も可能であるため便利。防災用として専用アタッチメントと哺乳瓶用乳首がセットになった商品もある。 |
| ☐ 哺乳瓶・乳首 | 防災用としては使い捨てが便利。コップで少しずつ飲ませる方法もある。 |
| ☐ 離乳食 | 市販の離乳食が安心(母乳やミルク、大人の食事を取り分けて代用することも可能。 |
| ☐ 加熱剤・加熱バッグ | お湯や火が確保できない場合でも、発熱剤と加熱袋を使ってミルク用の水を温められる。専用防災セット。 |
| ☐ おむつ、おしりふき、着替え | おしりふきは、身体を拭く際にも便利。歩ける子どもには着替えのほか、靴も準備し、冬季には防寒着も忘れずに。 |
| ☐ おもちゃ・絵本 | 好きなおもちゃや絵本は、心のケアにも効果的。 |
| ☐ 母子手帳のコピー | 大切なページはクラウドに保存しておくのもおすすめ。また、自分のスマートフォンに撮影して保管する方法もある。 |
防災グッズの例
小学生の場合
| グッズ | 必要な理由 |
|---|---|
| ☐ お菓子・おもちゃ | 災害時の心のケアのために有効。好きなお菓子や飲みもの、おもちゃを年齢に合わせて用意するのがポイント。 |
| ☐ ハンカチ・ティッシュ | 汚れのふき取りやケガの手当てなどにも便利。 |
| ☐ ウェットティッシュ | 身体をふくなど、身の回りの衛生管理に役立つ。 |
| ☐ 筆記用具・ノート | ペンや油性マジックがおすすめ。持ち物に記名したり、支援物資を仕分けしたりなど避難場所で役立つ。また、伝言やメモ、気持ちを落ち着かせる際にも使うことができる。 |
| ☐ 防犯ブザー・ホイッスル | 救助を求めたいときに活用できる。 |
| ☐ 防災ずきん(子ども用ヘルメット) | 落下物などから頭を守るのに効果的。 |
| ☐ パーソナルカード | 名前・住所・連絡先・アレルギーなど、いざというとき、自分の情報を伝えられるカード。本人が管理できる工夫が大切。 |
| ☐ 保温シート/防寒グッズ | 小学生は体温調節が未熟な場合があるため、軽量なアルミシートなどが有効。 |
防災グッズの例
中高生の場合
| グッズ | 必要な理由 |
|---|---|
| ☐ 生理用品(女子の場合) | 女子には必須。傷の手当て、ガーゼの代用としても活用できる。 |
| ☐ モバイルバッテリー | スマートフォンで安否確認や情報収集することが多いため必須。 |
| ☐ 身分証明書・学生証・保険証のコピー | 緊急時の身元確認に必要(マイナンバーカードなどは外出時に常時携帯を)。 |
| ☐ 携帯トイレ・防臭袋 | 学校や塾などでも災害対応が求められる場面に便利。携帯しやすい簡易トイレも有効。 |
| ☐ 絆創膏や包帯、常備薬など | 医療対応が発生したときに必要となることもある。 |
| ☐ 防犯ブザー・ホイッスル | 夜間帰宅や避難時に自分の身を守るための手段として有効。 |
| ☐ 着替え・下着・簡易防寒具 | 寒暖の調整や衛生保持のために必須。防寒具はアルミブランケット・カイロなどがある。 |
防災グッズを備蓄する際は、日頃消費している食料品や生活必需品を少し多めに購入して、古いものから使う「ローリングストック」がおすすめです。ローリングストックをおこなうことで、年齢によって変化していく非常食や、おむつなどの消耗品の管理がしやすくなります。とくに食品は定期的に見直して、賞味期限を確認するのも忘れずにおこないましょう。
たとえば赤ちゃんがいる家庭は、おむつのサイズが変わったときや離乳食が進んだときなど、季節の変わり目や、お子さまの年齢にあわせて小まめに見直しをしましょう。子どもが成長してきたら、3ヵ月ごとや半年に一度など周期を決めて見直すのがおすすめです。とくに3月は東日本大震災、9月は防災の日があり防災関連の商品が充実し、防災グッズコーナーも設置されて買いやすい環境にあります。
また、季節にあわせて備蓄品を入れ替えるのも大切です。たとえば、夏は熱中症対策として冷却パックなどの冷感商品を、冬は防寒対策としてカイロなどの温感アイテムを準備するとよいでしょう。
さらに、アレルギーのある子どものために防災グッズに薬を入れる場合は、薬の消費期限も定期的にチェックしましょう。
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簡易的な防災グッズは子どもと一緒に作ることが可能です。以下にも紹介していますが新聞紙があれば、クッションやスリッパを作れます。また、キッチンペーパーと輪ゴムで紙マスク、ビニール袋とタオルで、ビニール製のオムツも完成します。
これらは、なにも準備がなくて困ったときに、子どもと一緒に作り、緊急時に役立てることができます。ただし、長持ちすることはないため、必要に応じて市販のグッズを購入しましょう。大切なのは、災害時にこのようなグッズが必要になることを知ってもらうことです。どうしてこれらを作るのか、しっかり子どもに教えてあげましょう。


災害発生後すぐは、子どもを引き取ることが困難なケースも
災害発生時、一番の心配は子どもの安否ではないでしょうか?東日本大震災では、平日の昼間に災害が発生したため児童は学校にいたものの、携帯電話などが使えず連絡が取りづらかったり、交通の混乱などが発生したりしたため、保護者が災害発生後すぐに子どもを引き取ることが困難だったケースが多くありました。
このように、子どもが保育園や幼稚園、小学校にいるときに災害が発生した際は、親としてどのように行動するべきなのでしょうか。
具体的には、子どもが保育園や幼稚園、学校にいるときに大規模な災害が発生した際、親としてとるべき基本的な行動は「情報収集」「冷静な判断」「安否確認」の3つです。
災害発生時には、保育園や幼稚園、学校からの連絡を待つとともに、正確性の高い情報を発信している災害情報を積極的に収集しましょう。「X(旧Twitter)・Facebook・Instagram・TikTok」など、SNSから情報を取得することもできますが、それよりも前に確認しておくことをおすすめします。おもなウェブサイトとして、以下があります。
災害発生時に確認しておきたい情報源
正確性の高い情報をもとに状況を把握したら、とるべき行動を冷静に判断しましょう。
たとえば、「地震発生後に慌てて家から飛び出したものの、落下物でケガをしてしまった」、「停電時にライターでロウソクに火をつけたところ、ガスに引火してしまった」など、災害時に冷静さを欠いていたために起きてしまうアクシデントはさまざまなものがあります。
パニックに陥るとこうした二次被害につながってしまい、子どもを守るどころではなくなってしまう恐れがあります。焦らず落ち着いて行動することが大切です。
文部科学省が学校などに対して策定を義務づけている「学校安全計画」をもとに、各学校では学校防災マニュアルが整備されています。
たとえば、東京都では「災害時の児童生徒の安否確認ハンドブック」を作成し、安否情報の連絡方法やチェックリストを掲載しています。安否確認の連絡手段としては、以下のような方法を紹介しています。
安否確認の連絡手段(東京都の例)
出典:「災害時の児童生徒の安否確認ハンドブック」 (東京都)
現在、多くの学校などで利用されているのが情報連絡メール(一斉メール)です。また、一部の自治体では、保育園や幼稚園、学校が独自の情報伝達・安否確認システムを導入しているところもあります。
このように、災害発生時に学校にいる子どもの安否を確認する方法は複数ありますので、万が一の際に備えて、子どもが通う保育園や幼稚園、学校でどのような手段が用意されているのか、あらかじめ確認しておくことが大切です。
わが子を心配するあまり、保護者がご自身の判断のみで保育園や幼稚園、学校に殺到すると混乱を招きかねません。園や学校によっては引き渡しの手順を明確にしているところもあるため、引き渡し場所や時間などについては、事前に学校と決めたルールを守りましょう。
また、子どものお迎えに車を使用すると、交通渋滞を引き起こしたり緊急車両の妨げになったりする可能性もあります。そのため、徒歩でのお迎えをルールづけている学校もあるので、迎えに行く際は、交通状況などを考慮して安全な移動手段を選択しましょう。
さらに、子どもを引き取る際には、引き渡しカードや身分証明書などを持参するように指示がある場合もあります。学校から指示されたものは忘れずに持参しましょう。
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災害時に保護者が帰宅困難になったり、通信手段が途絶したりした場合、子どもは学校で保護・待機することとなります。引き取りが遅れる可能性に備え、事前に代理引き取り者の登録や、学校の引き渡し方針を確認・共有しておくことが重要です。
文部科学省の指導や、各自治体の学校安全マニュアルでは、震度5弱以上の大規模地震などの場合、保護者が迎えに来るまで、子どもを学校で待機させることが定められています。災害時に子どもの安全を守るため、教職員が適切な役割分担をして対応することとなっています。

日頃からゲームなどを活用して楽しく遊びながら防災知識を身につけたい。
災害時に子どもが自分の身を守るためには、子どもにも実践的なスキルを教えておくことが必要です。しかし、防災の知識を堅苦しく教えても、身につけることは簡単ではないかもしれません。
そこで、子どもに防災の知識を教えるときは、クイズやゲーム、動画、絵本といった遊びの要素を取り入れて、楽しみながら学んでもらうのがおすすめです。ここでは具体的な方法をご紹介しましょう。
子どもの防災意識を高めるためには、クイズやゲームを取り入れるのがおすすめです。
たとえば一般社団法人日本損害保険協会では、動物のポーズをマネしながら身の守り方を学べるカードゲームの「ぼうさいダック」を幼児向けに提供しています。また、国土交通省が提供している「このつぎなにがおきるかな?」は、津波や水害などから命を守る行動を学べるカードゲームです。
東京消防庁でも、幼児向けのデジタル紙芝居や小学生向けの防災クイズなど、自宅で防災を学べる動画を多数配信しています。
また、「じしんのえほん(作:国崎信江、絵:福田岩緒、ポプラ社)」「たいふう どうするの?(監修:国崎信江、絵:せべまさゆき、金の星社)」といった防災に関する絵本も各出版社より出版されています。さらに、小学生に人気の「うんこドリル」シリーズの公式サイト上でも防災に関するコンテンツが公開されているのでチェックしてみましょう。
このような子ども向けの防災コンテンツを親子で一緒に取り組むことは、防災について考える良いきっかけになるでしょう。

出典:「ぼうさいダック」(一般社団法人 日本損害保険協会)および「このつぎなにがおきるかな?」 (国土交通省)のページをもとに当社作成
子どもが防災の知識を身につけるためには、実際に体験することも効果的です。たとえば東京都の「防災館」では、地震・火災・暴風などの模擬体験を通して、災害の怖さや対処法を学ぶことができます。
また、地域でおこなわれている防災教室や防災訓練、防災イベントなども、子どもが防災を身近に感じられる良い機会です。このような場に積極的に参加することで、災害時でも落ち着いて行動できる力が育まれるでしょう。
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子どもに防災教育をする際のポイントは「自分の身を守る力」をはぐくむことです。年齢によって理解力が異なるため、年齢に応じた分かりやすい言葉を使用して、地震・火災・水害など、災害ごとの対応を教えることが大切です。
机の上だけでなく、実際に防災訓練や防災教材を使って、日常生活に防災を自然に取り入れると、子どもにもわかりやすくなります。さらに、不安を与えることなく安心して学べる環境が、子どもの防災教育には欠かせません。自分で「おこなう」ことが大きなポイントです。
防災教育は、幼い頃からスタートすることが重要です。「まだこんなこと、わからないだろう……」と済ませるのではなく、年齢に応じた言葉を使い、見て触れてわかるゲームなどから始めましょう。
たとえば、地震・火災・水害などの災害に必要なものを教えた上で、ゲームをおこなってみましょう。まず、必要な防災アイテムを机に並べ、地震・火災・水害などを想定した場合に、何が必要か子どもに選んでもらいます。次に、「なぜ選んだアイテムが必要だったのか?」を、みんなの前で発表。これだけでも「防災知識」は身につくものです。楽しく遊びながら防災知識が身につくように、日頃から大人が工夫し取り組んでいくとよいでしょう。
防災士/ひょうご防災リーダー/ひょうご防災特別推進員/姫路市防災リーダー会員。長年、自治体のハザードマップ作成業務に携わり、洪水・土砂災害・地震・津波・高潮など、あらゆるハザードマップを作成。2014年よりWebライターとしても活動をはじめ、Yahoo!ニュースエキスパートをはじめ、多数のメディアで防災にまつわる情報を発信している。
このページの内容は、一般的な情報を掲載したものであり、個別の保険商品の補償/保障内容とは関係がありません。ご契約中の保険商品の補償/保障内容につきましては、ご契約中の保険会社にお問合せください。
税制上・社会保険制度の取扱いは、このページの掲載開始日時点の税制・社会保険制度にもとづくもので、すべての情報を網羅するものではありません。将来的に税制の変更により計算方法・税率などが、また、社会保険制度が変わる場合もありますのでご注意ください。なお、個別の税務取扱いについては所轄の税務署または税理士などに、社会保険制度の個別の取扱いについては年金事務所または社会保険労務士などにご確認のうえ、ご自身の責任においてご判断ください。
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