生命保険の種類とは?知っておくべき特徴と注意点

生命保険の種類とは?知っておくべき特徴と注意点

「就職したら保険に入ったほうが安心よ」「子どもが生まれたら手厚い保障を」生命保険について、こんな言葉を耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか。では、生命保険にはどんな保障があり、自分にはどんな内容の保険商品があっているのかをしっかりと考えたことはありますか?
このコラムでは、死亡保険や医療保険、がん保険など、生命保険商品の種類と保障内容についてご紹介します。

死亡保険

保険の対象となる方(被保険者)が亡くなったとき、または所定の高度障害状態になったときに保険金を受け取ることのできる保険です。

・定期保険

保険期間(保障される期間)が10年、20年といった一定の期間、あるいは60歳まで、65歳までといった特定の年齢までと定められている死亡保険のことを、定期保険といいます。保険期間の満了後、契約が終了する全期型の定期保険と、同じ保険期間で契約が更新される更新型の定期保険(*)が存在します。

定期保険のイメージ図

全期型 30歳契約から60歳満了まで一貫して継続 更新型 30歳契約から「年数」で保険期間の契約、更新していく全期型 30歳契約から60歳満了まで一貫して継続 更新型 30歳契約から「年数」で保険期間の契約、更新していく

保険期間が決まっているので、たとえばお子さんが就職するまでの期間に手厚い保障を準備したい方などに適した保険です。

・終身保険

保険期間が年数や年齢で区切られておらず、被保険者の一生涯にわたって保障が続く死亡保険を、終身保険といいます。

終身保険のイメージ図

保険料払込期間が終われば保険料の負担がなくなるが、解約返戻金は増え続ける

保障が一生涯続くので、葬儀費用や自分が亡くなった後の身辺整理などにかかる費用を確実に備えておきたい方、相続税のためにまとまった現金を準備しておきたい方などに適しています。

・定期保険特約付終身保険

定期保険と終身保険が組み合わさった死亡保険です。終身保険で一生涯の保障を準備しつつ、一定期間は定期保険で手厚い死亡保障を準備することができます。

定期保険特約付終身保険のイメージ図

定期保険特約付終身死亡保険の説明図

たとえば、子どもが小さいうちは数千万円の保険金を準備し、子どもが独立してからは数百万円の備えがあれば十分、と考えている方などに適した保険です。

・収入保障保険

定期保険の一種です。保険金をまとめて1回で受け取るのではなく、「月々いくら」と決められた保険金を年金のように継続的に受け取ります。まとめて保険金を受け取ることもできますが、その場合は年金のように受け取る場合よりも受取総額が少なくなります。被保険者がいつ亡くなっても保険金が一定である定期保険や終身保険に対し、収入保障保険は契約から被保険者が亡くなるまでの期間が短いほど、受取総額が多くなるしくみになっています。

収入保障保険の給付例

収入保障保険のイメージ図、30歳から65歳まで、保険金月額10万円の収入保障保険に加入した場合、30歳で亡くなった場合(残り保険期間35年)保険金:月額10万円×12カ月×35年=4,200万円。40歳で亡くなった場合(残り保険期間25年)保険金:月額10万円×12カ月×25年=3,000万円。55歳で亡くなった場合(残り保険期間10年)保険金:月額10万円×12カ月×10年=1,200万円

下の表は、横にスライドしてご覧ください
  こんな方へおすすめ 注意点
定期保険

比較的高額な保険金を準備したい。

保険料をなるべく抑えたい。

保障される期間が限られているので、一生涯の保障とはならない。同じ保険金額で更新すると、多くの場合で保険料が高くなる。
終身保険 葬儀費用や身辺整理の費用、相続対策のお金などを、一生涯にわたって準備したい。 保険料を終身払する場合、一生涯保険料の支払が続くことに。解約の時期や契約プランによっては解約返戻金が払込保険料の総額を下回ることがあるため、解約返戻金を資産形成の手段として活用する場合には注意が必要。
定期保険特約付
終身保険
一生涯の保障と、一定期間の手厚い保障の両方を準備したい。 終身保険を解約すると、定期保険も同時に解約となってしまうため、柔軟な見直しには向かない場合も。
収入保障保険 のこされた家族が、年金形式でお金を受け取れるようににしたい。 一時金として受け取ると、継続してお金を受け取る場合の受取総額と比べて、金額が少なくなる。

医療保険・がん保険など

医療保険とは、被保険者(保険の対象になる方)が病気やケガをして、入院や手術などをすることになったときに給付金を受け取ることのできる保険です。
がん保険とは、がんと診断されたときや、がんの治療のために通院や入院、所定の治療を受けたときに給付金を受け取ることのできる保険です。
医療保険・がん保険ともに、給付金が支払われる細かな条件は保険商品ごとに異なります。また、医療保険やがん保険の中には、一定の期間が経過すると、それまでの払込保険料相当額から支払った給付金を差し引いた金額が戻ってくるタイプの商品もあります。

・定期型の医療保険

保険期間(保障される期間)が10年、20年といった一定の期間、あるいは60歳まで、65歳までといった特定の年齢までと定められている医療保険のことを、定期型の医療保険といいます。死亡保険の定期保険と同じように、保険期間の満了後、そのまま契約が終了するタイプの医療保険と、同じ保険期間で契約が更新されるタイプの医療保険が存在します。

たとえば、今はあまり貯蓄がないので、しっかり貯蓄ができるまでの間、なるべく保険料を抑えて病気やケガのリスクに備えたい、といった方などに適しています。

・終身型の医療保険

保険期間が年数や年齢で区切られておらず、被保険者の一生涯にわたって保障が続く医療保険を、終身型の医療保険といいます。

同じ年齢と保障内容で、定期型と終身型の医療保険を比較した場合、定期型のほうが保険料が安くなるのが一般的です。しかし、終身型の医療保険は加入時からずっと保険料が変わりませんので、一生涯の医療保障に備えたい、高齢になっても変わらない保険料がよい、と考える方などには終身型の医療保険が適しています。

定期型の医療保険と終身型の医療保険の比較のイメージ図

・がん保険

がんと診断されたときや、がんの治療のために入院・通院、所定の治療を受けたときに給付金を受け取ることのできる保険です。がんと診断されたときに一時金としてまとまった給付金を受け取ることのできる保障や、入院日数や通院日数に応じて給付金を受け取ることのできる保障、手術や抗がん剤治療、放射線治療などの所定の治療を受けた月ごとに給付金を受け取ることのできる保障など、保険商品によってさまざまなタイプの保障があります。

・就業不能保険・所得補償保険

病気やケガのため、就業することができないと医師の診断を受け、所定の日数以上働くことができなかったときに、給付金を受け取ることのできる保険です。おもに生命保険会社で取り扱う就業不能保険と、損害保険会社で取り扱う所得補償保険があり、給付金を受け取ることのできる条件や期間、設定できる給付金の金額などが異なります。

下の表は、横にスライドしてご覧ください
  こんな方へおすすめ 注意点
定期型の
医療保険

保険料の負担を少しでも抑えたい。

一生涯の医療保障は必要ないと考えている。

保障される期間が限られているので、一生涯の保障にはならない。そのため、病気やケガのリスクが高まる老後に、保険料が高額になってしまう可能性がある。
終身型の
医療保険

一生涯の医療保障が欲しいと考えている。

ずっと変わらない保険料に魅力を感じる。

同じ保障内容の定期型の医療保険と比べると、保険料が高くなるケースが一般的。
がん保険

がんに手厚く備えたいと考えている方

入院以外のがん治療の保障も受けたい方

がん以外の病気は保障されないので、がん以外の病気にも備えたい場合は医療保険にも加入する必要あり。

就業不能保険
所得補償保険

病気やケガで働けなくなってしまったときの収入減が不安な方。

長期的な療養にもしっかり備えておきたい方。

給付金を受け取るための要件が保険商品によって差があるため、どのような状態になると給付金を受け取れるのかしっかり確認しておく必要がある。

介護保険

介護が必要な状態になったときに、給付金を受け取ることのできる保険です。公的介護保険制度の「要介護認定」の判定結果(要支援1・2、要介護1~5の7段階)と連動しているタイプの商品もあれば、保険会社独自の介護状態の基準を設けている場合もあります。
保険商品や契約内容によって、一時金としてまとまった給付金が支払われることもあれば、年金形式で継続して給付金が支払われることもあります。

そのほかの保険商品

ここまで紹介してきたのは、リスクに備え、何かあったときに保障を受けることを目的とした保険です。保険商品には、他にも子どもの教育資金を準備することを目的とした学資保険や、老後資金などの準備をするための個人年金保険、保険期間が満了するまで生存していた場合に、死亡保険金額と同額の満期保険金を受け取ることのできる養老保険など、さまざまなものが存在します。
ここでは、そういった保険商品についてみていきましょう。

・学資保険

学資保険とは、子どもの教育費などを準備することを目的とした、貯蓄性のある保険です。契約者は親(保険商品によっては祖父母も可)、被保険者は子どもとなり、子どもが一定の年齢に達すると学資保険金を受け取ることができます。
契約者に万が一のことがあった場合、以降の保険料の払い込みが免除される特約や特則が付加されている、もしくは付加できる商品が大半です。また、契約者が亡くなった場合に、学資保険金とは別に保険金を年金形式で(場合によっては一括での受給も可能)受け取ることができる特約を付加できる商品もあります。

学資保険のイメージ図

・個人年金保険

個人年金保険とは、老後資金の準備などに活用することのできる、貯蓄性のある保険です。60歳や65歳など一定の年齢になると、年金形式もしくは一時金で保険金を受け取ることができます(*)。年金を受給する期間が決まっている「有期年金」と、年金を受給する期間と金額があらかじめ決まっている「確定年金」、一生涯年金を受け取ることができる「終身年金」があります。また、契約時に将来受け取る年金額が確定している「定額年金」と、年金受取開始までの保険料の運用成果で年金額が変わる「変額年金」があります。

・養老保険

満期まで生存していれば満期保険金が、満期までに被保険者が亡くなった場合には、満期保険金と同額の死亡保険金を受け取ることができます。万が一のときに備えつつ、何事もなかった時にはまとまった保険金を受け取ることができるという特長があります。

まとめ

生命保険にはどんな種類があるか、お分かりいただけましたか?

家族構成やライフステージ、経済状況などによって、どんな保険商品が適しているかは人それぞれ違います。そして、自分にどんな保険が適しているかを考えるためには、どんな保険があるのかを知っておくことが大切です。どんな保障を何のために準備するのかをよく考えながら、保険を選んでみてはいかがでしょうか。