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愛犬家のためのペット保険 犬の病気の症状や予防方法から、治療にかかる費用まで

愛犬家のためのペット保険 犬の病気の症状や予防方法から、治療にかかる費用まで

生活環境の向上により、ペットも長生きする時代になりました。愛犬と一緒に過ごす時間が増えたのはうれしいことですが、一方で心配なのが、ケガや病気のリスクです。そこでここでは、犬がかかりやすい病気やその治療費、ペット保険の役立て方について、獣医師で「こうご動物病院」の院長である向後亜希さんに教えていただきました。

愛犬の健康状態を把握するための、犬の病気と基礎知識

季節ごとに違う!  犬がかかりやすい病気とは?

犬を飼っていて心配なのは、やはり病気のこと。犬がかかりやすい病気やその前兆を知っておくことは、大切なパートナーの健康管理の第一ステップといえるでしょう。向後さんいわく、犬の場合は、季節によってかかりやすい病気が違うのだとか。

「一般的に、寒い季節は泌尿器系の病気にかかる犬が多いです。気温が下がって活動量が減ると、水の摂取量が少なくなります。すると、膀胱に尿が溜まり、ばい菌が感染を起こして膀胱炎などを発症しやすくなるのです。また、人間と同じように、寒くなると関節のトラブルも増えます。ミニチュアダックスに多い椎間板ヘルニアも、冬が圧倒的に多いですね」

一方で、暖かくなると増えるのが皮膚トラブル。特に梅雨は、じめじめした湿気による皮膚炎が発生しやすいのだそう。

「湿気に加え、人間と同じように、動物も花粉の影響を少なからず受けます。犬の場合は、花粉が原因で皮膚炎や外耳炎を引き起こすケースが多いです。こうした季節性のある病気に加え、下痢や嘔吐など消化器系の病気や、歯周病といった口腔内のトラブルは通年で見られるもの。飼い主さんは、愛犬の様子をつね日頃から注意深く見守ることが大切です」

こんな症状には要注意。犬の病気の危険信号とは?

病気の早期発見のためにも、「いつもと違う」と感じられる犬の“危険信号”には気づきたいもの。それぞれの病気にはどのような症状があり、どんな行動に気を付けるべきでしょうか。

「例えば、トイレに頻繁に行くのに尿の量が少なかったり、トイレがすんでもまだおしっこのポーズをとっていたりしたら、残尿感があることが多く泌尿器系のトラブルが疑われます。それから、顔や耳、手先といった特定の部分を執拗に舐めたり掻いたりしていたら、皮膚炎などの病気の可能性が考えられます」

一方で、目に見えてわかりづらいのが関節系のトラブル。動物は自ら痛みを訴えることができないため、飼い主の見極めがとても重要になってきます。

「散歩に行きたがらない、階段に上りたがらないといった具合に、歩く・走る・遊ぶことを避けるようになったら要注意です。これらの症状は、日頃から愛犬を観察していればすぐにわかること。『疲れているのかな?』で見過ごしてしまうのではなく、関節系のトラブルを疑ってみてください」

【コラム】犬種によってかかりやすい病気はあるの?

猫に比べて、犬は、犬種によって体の大きさやその特徴に大きな差があります。それにともない、かかりやすい病気も犬種によって異なります。

「チワワやミニチュアダックスといった小型犬は、先天的に腰や足、背中のトラブルが多く、椎間板ヘルニアや膝蓋骨脱臼などがその代表です。加えて、歯周病が多いのも小型犬の特徴でしょう。一方で、ゴールデンレトリバーやラブラドールといった大型犬は、股関節が弱い傾向があり、脱臼症などに注意が必要です。また、がんの罹患率も高く、平均寿命は小型犬より短くなっています」

愛犬の健康のためにできる病気の予防方法

家庭でできる犬の健康チェック方法

愛犬と長く一緒に暮らすためには、病気になった際の適切な処置が重要。でも、病気になる前の予防や気配りは、それと同じくらい大切です。そこで心がけてほしいのが、家庭でできる犬の健康チェック。愛犬とのコミュニケーションのなかで手軽にできるチェック方法を、向後さんに教えていただきました。

「まずは、身体をよく触ってあげること。このとき、イボのような出来物があるかどうかの確認をしてみてください。出来物ができる要因はさまざまですが、がんの悪性腫瘍であるケースも少なくありません。特に乳がんのリスクがあるメス犬は、おっぱいの部分にできる乳腺腫に注意が必要です」

加えて、少し意外なようですが、水を飲む量をチェックするのも重要なんだとか。

「飲む水の量が増えると、糖尿病をはじめとする肝臓や腎臓などの臓器系のトラブルの初期症状が疑われます。飼い主さんの多くはさほど気にせず、『喉が渇いているんだな』と見過ごされがちなので、こうした可能性も頭に置いておくとよいでしょう。最後に、トイレの様子のチェックはマスト。先ほども述べた通り、下痢や血便、泌尿器系トラブルの早期発見につながります」

獣医師による定期診断と予防接種

人間が健康診断を受けるのと同じように、ペットにとっても、定期検診や予防接種が病気の早期発見につながります。その受診方法や費用について話を伺いました。

「予防接種は、大きく分けて2種類あります。ひとつは国が定めている狂犬病の予防接種で、年に一度の接種が義務付けられています。もうひとつは、混合ワクチンと呼ばれるもの。犬ジステンパーをはじめとした数種類の病気を防ぐワクチンで、犬種や年齢によって、ワクチンの種類や頻度も変わってきます。動物病院は自由診療なので値段はまちまちですが、どちらの予防接種も3千円~1万円が目安です」

一方で、定期健診の方も、混合ワクチンと同じように義務付けられているわけではありません。しかし、「必ず受けてほしい」と向後さんは語ります。

「動物が人間と違うところは、『痛い』『具合が悪い』といった不調を声に出して伝えられない点。飼い主さんが気づかないうちに病気が進んでいる場合もあり、発見が遅くなればペットも苦しく、治療費もかさみます。そういう意味でも、定期健診はとても大切。年に1~2回受診するのが好ましく、費用は5千円~1万円ほどになります」

愛犬が病気にかかってしまったら? 治療・療養の心構え

投薬・手術・入院? 主な病気の治療法とは

どんなに気を付けていても、加齢や先天性によって、ペットもいつかは病気にかかってしまうもの。その際にどんな治療が施されるのかを前もって知っておき、いざというときの心構えにつなげましょう。

「人間同様、犬の場合も、年齢や身体のコンディションによって治療法は千差万別です。例えば下痢なら、まずは便の検査を行い、注射や飲み薬といった治療を施すことが多いですが、新たに腸炎や腸閉塞といった病気が見つかった場合は入院や手術が必要になります。椎間板ヘルニアに関しても、薬がメインの内科療法からレーザー治療、手術まで、その治療方法はさまざま。異変を感じたらなるべく早めに受診し、大きな病気につながる前に治療することが大切です。そして、入院や手術など大きな処置が必要な場合は、獣医師と相談して、納得のいく治療を施してもらいましょう」

人の治療費よりかかる? 主な病気の治療費の相場を紹介

愛犬が病気になってしまったら、体調や治療についてはもちろんのこと、頭をかすめるのは治療費の問題。小型犬の1日あたりの入院費は3,000円前後、治療費は、たとえば呼吸器・循環器科(重度)の場合は25,000円前後が多いようです。しかし、これはあくまでも目安。犬種や年齢、また病気の程度によって、治療費は大幅に左右されます。

「例えば単なる下痢でも、『下痢のうえに食欲がない』となると、血液検査が必要になる場合もあります。そこから注射代、薬代、症状によっては処方食なども処方するため、多いときで1万円ほどの治療費がかかる場合もあるのです。こうした治療法や治療費を明確にするため、信頼できるかかりつけの獣医師を見つけておくことが大切でしょう」

万が一のためのペット保険。補償範囲の基礎知識

ペット保険の補償範囲は? 既往症・治療中の病気への対応はどうなる?

犬の病気の治療費は突然の出費であることが多く、避けることができないもの。こうしたときに役立つのが、病気やケガでかかった治療費をカバーしてくれるペット保険です。日本での加入率は約4割程度でそこまで高くないのが現状ですが(*)、医療の進化にともない、今後、加入率が高まっていくことが予想されています。

「ペット保険の補償対象は主に通院・入院・手術の3つで、多くが1年契約の掛け捨て。特約もいくつか用意されていますが、人間の医療保険と比べて、極めてシンプルな商品設計になっています。ただし、ペット保険ならではの特徴も。そのひとつが年齢制限で、保険会社によって異なりますが、10歳より上の年齢のペットは加入できないケースがほとんどです」

年齢制限に加えて、ペット保険では免責事項にも注意しなければなりません。

「ペット保険においての免責とは、ある特定のケースで保険金が支払われないこと。例えば、保険加入時に治療中の病気や、過去にかかったことがある病気、ペットが生まれ持った先天的な病気は免責にあたり、基本的には保険金は支払われません。通常、保険に加入する際には、こうした先天的な病気や過去にかかった病気などを保険会社に報告する義務があります。その際に、窓口で相談してみるといいでしょう」

愛犬に合うペット保険の選び方は? 補償限度・補償割合を正しく理解

せっかくペット保険に入るなら、無駄なく活用できて、かつ手頃な保険を選びたいもの。そのためには、どんなことに気を付ければよいでしょうか?

「基本的にペット保険は、かかった医療費の50%、または70%を保険会社が負担してくれるものが多いです。月々の保険料もそれに比例して高くなるので、家計と相談して決めましょう。注意したいのが、補償範囲と補償限度。保険料の安さだけで選ぶと肝心の『通院』へのサポートがついていなかったり、通院日数や支払限度額が決められていたりするので、ペット保険に何を求めるかをきちんと考えたうえで、適切に選択する必要があります」

獣医師という立場から、日々、病を患うペットと飼い主の現場に立ち会っている向後さん。あらためて、ペット保険の必要性を感じているといいます。

「ペット保険はやはり、早いうちに入っておくべきです。免責や年齢制限もあり、ペットが病気になってから『入っておけばよかった』とおっしゃる飼い主さんをたくさん見てきました。お金の問題で愛するペットに満足な治療ができないのは切ないこと。みなさんも、これを機会に、ぜひペット保険について考えてみてください」

監修者情報

こうご動物病院 院長 向後 亜希(こうご あき)

獣医師。西洋医学だけではなく、自然療法、ホリスティック療法にも理解が深く、鍼灸・漢方をとりいれた治療も行っている。高度な栄養療法も学ぶなど、ペットフードの選び方や手作り食のお悩みも解決するなどペットのココロと体に優しい治療をモットーにしている。

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(掲載開始日:2019年6月3日)

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